コロナ死者96人の7割がワクチン未接種 2回接種は2% 都の1カ月調査で判明 

2021年8月22日 06時00分
 東京都内で新型コロナウイルス感染者が増加を続ける中、今月20日までの1カ月間で死亡が報告された感染者96人のうち少なくとも7割が、ワクチンを未接種だったことが都への取材で分かった。専門家は「重症化の予防効果と死亡率低下が期待できる。必ず接種してほしい」と話す。(小倉貞俊)
 都は、医療機関などから毎日報告される新規感染者数や死者数の状況をまとめており、7月19日以降は死者のワクチン接種歴についても統計を取り始めた。
 7月19日から8月20日までに死亡が報告された感染者(男性62人、女性34人)のうち、年代別で最も多かったのが80代の29人で、70代の22人、50代の16人と続いた。
 亡くなった人の大半に基礎疾患があり、最多はがんの19人、次いで高血圧の16人だった。基礎疾患のない人は12人いた。死因は基礎疾患によるケースも含まれるが、多くはコロナ感染症だったとみられている。
 死者全体のうち、ワクチンを1度も接種していなかったのは68人(71%)で、1回接種のみが12人(13%)、2回接種済みが2人(2%)。医師が聞き取りをしておらず接種歴が不明な人は14人いた。
 2回接種した後の「ブレークスルー感染」で亡くなった60代の男性はがんの基礎疾患があり、6月に接種を終えていたが、今月上旬に感染して死亡。高血圧だった70代の女性は7月末に家庭内感染し、今月中旬に死亡。ともに死因はコロナ感染症だった。
 都によると、都内のワクチン接種状況(18日時点)は、12歳以上の接種対象者では1回目が56.1%、2回目が40.4%。65歳以上(医療従事者を除く)は1回目86.1%、2回目81.7%だった。
 21日に報告された死者6人(30~80代)も全員がワクチン未接種だった。

◆専門家「ぜひワクチンを打ってほしい」

 都モニタリング会議のメンバーを務める国立国際医療研究センターの大曲貴夫医師は、未接種者の死者が多い点について「基礎疾患や体調変化の不安から接種を控える人が少なくない。接種予約の手続きなどにハードルがある独居の高齢者には、地域や行政でのケアが必要だ」と指摘。「ワクチンの効果もあって1月の『第3波』より死者は明らかに減っている。ぜひワクチンを打ってほしい」と話している。

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