台東の僧侶が開発 食を通じ 仕事の意義を再確認 企業向けオンライン研修

2021年8月22日 07時04分

新しい研修サービス「お寺ごはんオンライン」を始めた青江覚峰さん=台東区で

 台東区の僧侶が開発し、食を通じて仕事の意義を再確認する企業向けの新たなオンライン研修サービス「お寺ごはんオンライン」が始まった。コロナ禍によりストレスを受けたり、急激に価値観の変化を求められたりした働く人々にとって、自身を見つめ直す機会となることを期待している。
 開発者は同区の緑泉寺住職で、研修やイベントを行う会社「なか道」社長でもある青江覚峰さん(44)。これまでお寺の薄暗い部屋でアイマスクを着け、感覚を研ぎ澄ませて料理を味わう「暗闇ごはん」など、仏教的要素を取り入れた企業研修を開催してきた。
 今回始めた研修は、参加者が各自で菓子などを用意して参加し、「食べ物はどこからやってきたのか」「自分は食べる資格があるのか」といった五つの問いと向き合う。
 普段ならすぐ食べ終える菓子を五口に分け、じっくり時間をかけながら一口ごとに一つの問いの答えを考えていく。設問は、仏教徒が守る決まりごとなどを説いた「四分律行事鈔」の中の食前の言葉を基にしている。
 研修の後半では、問いに出てくる「食べ物」を「自分の仕事」に置き換えて考えてもらう。「そうすることで組織や仕事を俯瞰(ふかん)的に見ることができる。自分が何を大切にしているかに気づき、働くことの原点に立てる」と青江さん。
 実際にオンライン研修を受けた森永製菓のグループ会社「シーザサン」(神奈川県)の金丸美樹社長(45)は「ビジネスの見方ではない、僧侶からの助言により、参加メンバーのおのおのが素直に自らの今の状態を受け入れ、改善点に気づけたと思う」と話した。
 対象は五人以上。参加費は一人当たり一万一千円。申し込みは「お寺ごはんオンライン」公式サイトで。

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