全日本学童野球 競技第6日 長曽根VS北名古屋 日本一かけ、きょう激突

2021年8月23日 08時06分
 全日本軟式野球連盟、東京新聞など主催 東京中日スポーツ後援
 ハードオフ新潟で準決勝2試合を行った。過去6度の優勝を誇る“常勝軍団”長曽根ストロングス(大阪)が初出場4強入りの岩見沢南ビクトリー(北海道南)を下し、4大会連続出場の北名古屋ドリームス(愛知)が一昨年3位の豊上ジュニアーズ(千葉)を破った。23日には同球場で決勝が行われる。 (竹下陽二、鈴木秀樹)

◆北名古屋ドリームス、初の決勝

豊上ジュニアーズを破り、決勝進出を決めた北名古屋ドリームスナイン=新潟市のハードオフ新潟で(北村彰撮影)

 北名古屋ドリームスが前回大会3位の豊上ジュニアーズを破って、初の決勝進出を決めた。
 「やっと、ここまで来られました」。岡秀信監督が満面の笑みを浮かべた。4大会連続4度目の出場。もはや常連と言えるが、成績は、初戦敗退、ベスト16、ベスト16と悔しい思いをしてきただけに実感がこもる。
 「打って、打って、打ちまくれ」がチームスローガンだが、実は投手陣が7人と豊富。突出したエースこそいないが、粒ぞろい。岡監督は「豊上ジュニアーズは小技も使ってくるから、フィールディングが良くて、メンタルも強い」と、外野手登録の出井慎之助を先発に指名した。

先発し5回を3安打無失点だった北名古屋・出井投手

 今大会、2度目の先発の出井は落ち着いたマウンドさばきで5イニングを無失点。「立ち上がりは、緊張したけど、徐々にほぐれた。テンポ良く投げることを心掛けた」。打線もこのテンポの良さに乗せられ、1回に先制すると、2回に中押し。5回に4番・三島光士朗主将が今大会2本目のダメ押し2ランと、理想的な試合展開だった。
 決勝の相手は、史上最多の6度の優勝を誇る強豪中の強豪、長曽根ストロングス。三島キャプテンは「ここまで、来られるなんて夢のよう」と言いながら「練習試合でも勝ってるし、苦手意識はない」とキッパリ。岡監督は「胸を借りるつもりでぶつかる。私は、子どもたちの邪魔をしないようにする。アハハ」と豪快に笑った。さて、“4度目の正直”、成るか。

◆2年前の先輩に並ぶ 豊上ジュニアーズ3位

 豊上ジュニアーズは2年前の先輩たちに並ぶ、3位で戦いを終えた。
 「一昨年、昨年のチームと比べ、力がないと言われてきた学年。ここまでよく成長した」と高野範哉監督。2回戦ではタイブレークを勝ち上がるなど、ここでも厳しい戦いをしのいで勝ち上がった。
 惜しむらくは、4番の本橋知哉を筆頭に、打線全体が低調な中で大会を迎えたこと。本来は打のチームだが、森岡隼和主将が「みんな力を付けた」という堅守を軸に、チーム力で銅メダルを勝ち取った。
 「負けるなら強いチームに、と思って戦ってきました。北名古屋さんは本当に強かった」と高野監督。好守備でチームを支えた5年生三塁手・常田幸泰は「来年は先輩の悔しさを晴らして、優勝できるよう頑張ります」と力強く話した。

◆長曽根ストロングスに恵みの雨

岩見沢南ビクトリーに勝利し、決勝進出を決めた長曽根ストロングスナイン

 長曽根にとっては「恵みの雨」だった。
 「非常に良いチーム」と熊田耐樹監督も認める、岩見沢南との一戦。ここまでの4戦、すべて初回に先制点を奪ってきた長曽根が、1回を無得点で終えた。
 これまでにない展開。しかし、0−0のままで迎えた3回表、岩見沢南の攻撃を終えたところで大粒の雨がグラウンドをぬらし、28分間の中断となった。
 中断明け最初の打者は8番の奥田一晴。「行くぞ」の熊田監督の言葉に応える、絶妙なセーフティーバントで出塁。北門佑一朗の安打で一、二塁とすると、一塁走者の北門がわざと飛び出し挟まれるピックオフプレーで、奥田が50メートル走7秒0の俊足を駆って、先制のホームを陥れた。

3回裏長曽根ストロングス無死、バントして投内野安打で出塁する奥田選手

 4回先頭の瀬口稜介、6回先頭の西原遼太がいずれも二塁打で出塁すると、きっちりと1点ずつを加えて3−0で勝利。足でチームに勝利をもたらした奥田と、リリーフで堂々たる投球を披露した5年生エースの山口寛太は「次も勝って、絶対に優勝」と口をそろえた。
 ▽岩見沢南ビクトリー・坂下賢一監督「ホームが遠かった。これが、長曽根ストロングスとの差なのかもしれない。でも、力は出し切ったと思う。子どもたちも初めての遠征でたくましくなったという思う。悔しい思いもしたけど、この経験を今後に生かしてほしい」
 ▽岩見沢南ビクトリー・高橋昊佑主将「大会前に、監督からベスト8までは行けると言われた。ベスト4まで残れたうれしさはあるけど、やっぱり、悔しさはある」
 ▽準決勝
岩見沢南ビクトリー(北海道南)
0000000|0
001101x|3
長曽根ストロングス(大阪)
(岩)横田晃大、奥山勇太−高橋昊佑
(長)藤野琥琉、山口寛太−瀬口稜介
豊上ジュニアーズ(千葉)
0000001|1
210020x|5
北名古屋ドリームス(愛知)
(豊)福井勇翔、本橋知哉−本橋、福井
(北)出井慎之助、飛田英史朗、三島光士郎−三島、前田大成
 本塁打 三島(北)
(東京中日スポーツ)

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