柏の飲食店主らの自慢の逸品 シェアキッチンで全国へ 来月開設 冷凍加工し通販 第1弾は「激ウマ柏ビアカレー」

2021年8月24日 07時15分

柏ビアカレー実行委員会の皆さん。左から加藤さん、森田副委員長、石井さん、佐々木委員長=柏市で

 新型コロナウイルスの感染拡大により、飲食業の先行きが見えない中、柏市内の店主や料理人らが「協力金に頼らず、地域が団結し自走する仕組みをつくりたい」と製造から冷凍販売までできるシェアキッチンを九月に市内で開設する。第一弾として売り出すのが地元産の食材とクラフトビールを使う「激ウマ柏ビアカレー」。苦境に立たされる飲食店が、店舗から通信販売へと販路を広げ、新たな収益源確保を目指す取り組みだ。(牧田幸夫)
 市内外でアジアン料理店を経営する佐々木麻子さん(54)、ビアバー経営者の森田晋介さん(42)と同店シェフの加藤達也さん(34)、飲食店コンサルタントの石井亜矢さん(49)の四人が「柏ビアカレー実行委員会」を立ち上げ、商品化の準備を進めている。
 発案者で委員長の佐々木さんが説明する。「コロナ休業で在庫がだぶついている地元産の食材でカレーを作る。冷凍して通信販売すれば、地域経済を少しでも回すことに貢献できるうえ、全国のカレー好き、ビール好きにも喜んでもらえるのでは」

開発した3種類のビアカレー。チキンのココナツミルク風味(左)、チリビーンズ(右)、ポークのビンダルー風(柏ビアカレー実行委員会提供)

 ヒントになったのは、森田さんのお店で出しているビアカレー。クラフトビールを注いだときの泡切りで、グラスから切り落とす粗い目の泡を捨てずにカレーに使っている。ほど良い苦味が「大人の味のカレー」と好評だ。
 お店のカレーの具は牛すじだが、商品化はチキン(ココナツミルク風味)、ポーク(ビンダルー風)、チリビーンズの三種類。地産地消と質にこだわろうと、柏の酒造家とブランド豚生産者の協力も取り付けた。レシピを作った加藤シェフは「それぞれの具材やルーの特長を生かし、ビアカレーをブラッシュアップした」とPR。調理は佐々木さんのお店が担当する。
 キッチンの開設にあたって、業務用の急速冷凍機や真空パック機などの費用を調達するためクラウドファンディングも実施。寄付者へのお返しには、この三種類のビアカレーも充てる。
 佐々木さんは、ビアカレーはあくまで第一弾とし、「地元の飲食店がこの厨房(ちゅうぼう)で自慢の逸品を開発・製造し、通販で全国に販売する。ふるさと納税の返礼品になれば、市にも貢献できると思う」と今後の展望を語る。

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