全日本学童野球 競技第7日 長曽根ストロングス 劇勝 7度目V 

2021年8月24日 08時39分

優勝し笑顔を見せる長曽根ストロングスナイン(いずれも北村彰撮影)

 全日本軟式野球連盟、東京新聞など主催 東京中日スポーツ後援
 ハードオフ新潟で23日、決勝を行い、長曽根ストロングス(大阪)が最終7回裏2死満塁から、5年生の4番打者・山口寛太の劇的な逆転サヨナラ打で北名古屋ドリームス(愛知)を下し、大会最多優勝記録を「7」に伸ばした。 (竹下陽二、鈴木秀樹)

◆最終7回2死満塁

 2−3で迎えた最終7回裏、2死満塁。5年生ながらエースで4番を任される山口がバットを振り抜くと、打球は相手右翼手の脇を抜ける長打に。歴代最多記録を更新する、長曽根の7度目優勝劇は、逆転サヨナラで幕が下ろされた。
 長曽根の先発・山口と、北名古屋先発の鳥越弘喜がともに好投、北名古屋が2回に奪った1点を守る、緊迫した流れに。再び試合が動いたのは、投手交代のタイミングだった。
 長曽根が山口から藤野琥琉主将にスイッチした6回、北名古屋が飛田英史朗、前田大成の連続本塁打で2点を追加すると、その裏、北名古屋も出井慎之助から前田に投手交代。これが、出井を攻めあぐねていた長曽根打線にプラスに働いた。
 長曽根は「絶対に出ようと思った」9番の倉本樹が中堅に二塁打を放つと、2番・西原遼太が三塁打を放つなど、しぶとくつなぎ、この回2点。最終7回、再び倉本が二塁打を放つなど、またしても好機を作り、ついに歓喜の瞬間を迎えた。

7回裏長曽根ストロングス2死満塁、サヨナラ適時打を放つ山口選手=ハードオフ新潟で(北村彰撮影)

 投打のヒーロー・山口は「6年生の先輩たちを優勝させたいと思って打ちました。右を意識して、うまく打てた」とニッコリ。「来年はもっと強いチームになって、ボロ勝ちしに来ます!」
 2年前にいったん、チームを離れ、自身は3年ぶりの全国大会となった熊田耐樹監督は「こんな幕切れってあるんやな」とぽつり。「北名古屋さんとは付き合いがあり、良いチームとは知ってたしね。ただ、山口は5年やけど勝負強さはピカイチ。もしかして、とは思ってたけどな…」と、かみしめるように話すと、次の瞬間には歓喜の輪に飛び込み、コーチ陣と喜び合っていた。

7回裏長曽根ストロングス2死満塁、サヨナラ適時打を放ち、ナインに迎えられる山口選手(中央)=ハードオフ新潟で(北村彰撮影)

◆北名古屋ドリームス 次へつなぐ準優勝 あと1人が…

準優勝した北名古屋ドリームスナイン

 あと一人が遠かった。1点リードの最終7回裏2死満塁。サヨナラ打を打たれ、北名古屋ドリームスの守護神・三島光士郎主将がその場にうずくまる。
 泣きじゃくるナイン。半ば放心状態の岡秀信監督は「言葉がない。野球の神様がもうちょい待てと…日本一は、まだ早いということなのか」とつぶやいた。

6回表、中越え本塁打を放ち前田(左)に迎えられる飛田

 全国制覇は手の届くところまで来ていた。6回表の攻撃。飛田と前田の1、2番コンビが連続中越え弾を放ち3−0とした。しかし、野球の怖さはここからだった。その裏、この回から登板の3番手・前田が詰め寄られ1点差。なおも、2死満塁のピンチで、最終回にクローザーとして起用する予定だった三島を投入。プレッシャーのかかかる場面だったが、三島はここでは後続を断って、ピンチを切り抜けたが、最後につかまってしまった。

6回、前田も本塁打で続き3点差としたが…

 「最終回は勝つつもりでマウンドに立ちました。抑えられたかな。(サヨナラを打たれた)相手は5年生だったんで抑えたかった。悔しいです。充実感はありません」と涙をぬぐった三島主将。この悔しさは、今後の野球人生の糧にするしかない。
 ▽決勝
北名古屋ドリームス(愛知)
010002 0|3
000002 2X|4
長曽根ストロングス(大阪)
(北)鳥越弘喜、出井慎之助、前田大成、三島光士郎-三島、前田
(長)山口寛太、藤野琥琉-瀬口稜介
本塁打 飛田英史朗、前田(北)
(東京中日スポーツ)

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