組織委「全くもって理解できない」 コロナ禍でのIPC幹部歓迎会開催を疑問視する質問に開き直り

2021年8月24日 16時10分
高谷正哲スポークスパーソン

高谷正哲スポークスパーソン

 国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長や菅義偉首相ら約40人が出席した歓迎会が23日、新型コロナウイルスの感染拡大の中で開かれたことを巡り、東京五輪・パラリンピック組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンは24日の記者会見で、大人数が集まる会合の開催は飲食がなくても不適切ではないかと問われ、「質問の意図するところが全くもって理解できない部分がございます」と答え、簡素な形で実施したと反論した。
 記者会見では、本紙記者が歓迎会の中止を考えなかったのかを質問。開催の直前に組織委の橋本聖子会長やパーソンズ氏が、大会関係者に対する来日14日間を過ぎた後の行動制限など、東京五輪よりも厳しい感染対策をする必要性を示したことにも矛盾すると指摘した。
 高谷氏は「飲食を伴ったパーティーとは全く性格が異なり」と述べ、音楽などでもてなしたことを説明。「できるだけ簡素な形で、しかしホストとして、歓迎の意を示させてもらった」とした。
 記者は、東京の感染急拡大を踏まえ、「人が集まることがリスクあると言われているときに社会へのメッセージとして適切なのか」と追加質問。幹部の歓迎会を開く一方、大会関係者への制限は厳格化するという対応の差を疑問視し、「(歓迎会がよいのであれば、大会関係者も)飲食伴わなければ、14日間超えれば買い物や観光してもいいのではないか」とも尋ねた。
 高谷氏は「全くもって理解できない」と言及し、「この大変な状況の中で、海外からお越し頂いたIPCの皆様に対し、できる限り簡素な形で、歓迎の気持ちをお示しさせていただきたい」と開催の意義を強調。「トップが直接、ご挨拶する場を設けさせていただくというのは今の社会の慣習においては適切な対応の範囲内であると強く考える」と反論した。
 パーソンズ氏やIPC理事の歓迎会は、橋本会長が主催。菅義偉首相や東京都の小池百合子知事ら約40人が出席し、午後6時半から1時間開かれた。食事やアルコール類は提供されなかった。
 東京五輪の開幕前の7月18日にも、国際オリンピック委員会(IОC)幹部らを招いた同様の歓迎会があり、約40人が出席した。

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