東京パラリンピック開幕 161の国・地域から過去最多4403選手

2021年8月24日 23時06分
新型コロナウイルス感染症により1年延期された東京パラリンピックは24日、東京都新宿区の国立競技場で開会式を行い、13日間の障害者スポーツ最大の競技会が幕を開けた。東京では1964年以来、2度目の開催。22の競技は25日から始まり、多様性を認め合う「共生社会」の推進が期待される。感染対策で全4都県の会場は原則無観客開催となった。(原田遼)

東京パラリンピックの開会式で国立競技場から打ち上がる花火=東京都内で(代表撮影)

 東京都内では新型コロナウイルス感染者の急増で医療機関が逼迫し、基礎疾患のある選手らへの対策が課題。「学校連携観戦プログラム」を利用した生徒・児童の観戦は認められているが、参加をとりやめる自治体や学校が相次いでいる。
 161の国・地域と難民選手団から過去最多4403人が参加。政情が不安定なアフガニスタンやコロナ対策で渡航が困難なサモアなど21の国・地域が参加を見送った。
 開会式は無観客で、国際パラリンピック委員会(IPC)や競技団体の関係者、各国要人らのみが観覧。参加した約3400人の選手らはマスクの着用や他者と最低1メートルの距離を確保するなど、感染対策をした。

開会式で、旗手を務める岩渕幸洋(手前左)、谷真海(同右)を先頭に入場行進する日本選手団=24日夜、国立競技場で

 入場行進では車いす、義足、白杖を使ったり、介助者や盲導犬を伴ったりして、多様な姿で登場した。過去最多の254選手で臨む日本は卓球男子の岩渕幸洋選手とトライアスロン女子の谷真海選手が旗手を務めた。直前で不参加となったアフガニスタンはIPCが「連帯を強調する」として、ボランティアが国旗を持って行進した。ニュージーランドは感染予防のために式を辞退した。
 大会名誉総裁を務める天皇陛下が開会を宣言。47都道府県とパラリンピック発祥の地とされる英国ストーク・マンデビルでおこされた火を1つにした聖火は、車いすテニスの上地結衣選手らパラ競技の現役選手3人によって聖火台にともされた。
 IPCのアンドルー・パーソンズ会長は「パラリンピックの卓越したレガシーによって、日本の障害のある人への見方を変える」とあいさつ。大会組織委員会の橋本聖子会長は「大会を契機に互いの違いを認め合い、支え合い、いかなる差別も障壁もなく、誰もが生きやすい共生社会を築いていきたい」と誓った。

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