中学の授業を大学生がサポート 鎌倉の公立小中が外部と連携 玉縄中教諭「教科書にない学び」期待

2021年8月25日 07時06分

横田ゼミの学生(中央)と話し合う生徒ら

 鎌倉市の公立小中学校が、大学やNPO法人などと連携し、プログラミングやプロジェクト型の学習に取り組んでいる。実社会を意識した学びにより、先の見通せない社会を生き抜く力を身に付けてもらおうと、本年度始めた。大学のゼミと組んだ玉縄中学校の授業を取材した。
 「当事者もそうでない人もお互い納得できるには?」「誰でもトイレかな」
 夏休み前の7月上旬、玉縄中の図書室で生徒が3〜4人ずつのグループに分かれ、性的少数者や障害者スポーツなど「ダイバーシティ(多様性)」の領域の中で関心のある内容を選んで意見を交わした。各テーブルを回って生徒に助言するのは教諭ではなく大学生。生徒に質問して議論を深めたり、「いい観点だ」とたたえたり。別の教室では環境やつながりなどの領域でグループワークを行った。
 同校は1年生の総合的な学習の時間に、慶応大大学院政策・メディア研究科の横田浩一特任教授のゼミと連携。横田教授やゼミの学生のサポートを得て、1年かけてSDGs(持続可能な開発目標)の知識を身に付けるとともに、自分で立てた問いの解決策をグループで考える課題解決型学習を行う。
 小林大介教諭は「生徒が40人いれば問いも40通り。教師だけで対応するのは難しく、学生のきめ細かなサポートはありがたい」と話す。外部連携について「学校だけでは学校の枠以上のものは生まれない。教科書にない学びの素材を学生に提供してもらえたら」と期待を込める。
 2学期からも、コロナの状況を踏まえてオンラインを活用しつつ、続けるという。(石原真樹)

横田ゼミの学生の授業を受ける玉縄中学校の生徒たち=いずれも鎌倉市で(一部画像処理)


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