<山崎まゆみのバリアフリーで行こう>銀座三越 緑も豊かな9階テラス
2021年8月25日 07時39分
百貨店は華やかな品ぞろえ、行き届いた接客で、三世代が楽しめる定番スポットです。
日本を代表する百貨店といえば銀座三越(東京都中央区)は、2010年のリニューアル時に、地域貢献とバリアフリーを宣言しました。総務・業務部総務課長の篠原広宣さんは「地下3階から地上12階の縦に長い構造で、本館と新館は別々の建物のため、連絡通路でつながっているフロアもあれば、高さの違うフロアをエスカレーターでつなげているところもあり、シンプルな構造ではありません」と説明します。
利用しやすいように、以下のような対応をしています。複数のインフォメーションカウンターで車いすやベビーカーの貸し出しをしています。エレベーターは本館・新館にそれぞれ3基ありますが、1基は車いすやベビーカーを利用するお客さんが優先で、休日には案内人がいます。多機能トイレは1階と地下3階以外の各階に設置。そして手話ができるスタッフもいます。
特筆すべきは9階の「銀座テラス」です。この階に入る店舗はレストランとカフェの2店のみで、広々としたスペースに授乳室、オムツ交換室、親子休憩室があるパブリックスペース。外に出ると、緑豊かなテラスガーデンがあります。ほぼ傾斜もなく移動もスムーズなウッドデッキで、開運の御利益があるという銀座出世地蔵尊も鎮座していて、人で混み合う銀座の中でのちょっとしたオアシス。ちょうど、銀座三越の車いすを利用した高齢の女性と娘さんとおぼしき女性がくつろいでいました。
新館12階のすき焼きやしゃぶしゃぶの「モリタ屋」は、店内がフラットでテーブルとテーブルの間隔も広く、半個室やテラス席もあります。要望があれば肉やサラダなど細かくカットしてくれ、持ち手や口に当たる部分にユニバーサルデザインを意識したナイフやフォークを貸してくれます。やはりお孫さんと一緒に過ごしやすい場所です。 (温泉エッセイスト)
<メモ> 10〜20時。11・12階レストランは11時〜(営業時間は変更となる場合もありHPで確認を)。(電)03・3562・1111(大代表)
新型コロナ感染拡大により、地下の食品売り場の入場を制限しています。
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