「動機の縛り、なくして」被害者ら、改正ストーカー規制法の施行に合わせ、課題訴え【動画あり】

2021年8月26日 11時04分

「『恋愛のもつれ』からとの動機の縛りをなくし、加害者の治療を義務化してほしい」と語る文筆家の内沢旬子さん=25日、東京都千代田区の司法記者クラブで

 改正ストーカー規制法が26日から施行されることを受け、被害者で文筆家の内沢旬子さんらが25日、東京都内で会見し「改正法でも『恋愛のもつれ』という動機でないと法適用されず、加害者の治療が義務化されない課題は残されたままだ。より被害実態にそった形に法改正してほしい」と訴えた。
 改正では、GPS監視や手紙を繰り返し出すこともストーカー行為と認められ、禁止命令が裁判所にはりだされる公示送達になるが「恋愛のもつれ」の動機がないと法適用されず、加害者治療も義務化されず付帯決議になっている。
 社会調査支援機構「チキラボ」は、昨年12月~今年1月に首都圏の20~59歳の男女にオンライン調査を実施。
 その結果、オンラインストーカーは、リアルと同じ期間続き、実生活にも関連。被害者の大半は、DMを送られたり、交際を要求されたりと複数の被害を同時に体験していた。動機の推定が困難で「恋愛要件」とするには限度があることなどが判明。
 全体の21.8%が交際中や元交際相手からの被害だが、会員制交流サイト(SNS)やバイト先など7割は交際してない相手からつきまとわれていた。荻上チキ代表は「オンラインストーキングの実態を議論し、プラットフォーマーへの呼び掛け、総務省や法務省での取り組み、政治の側からの要求も大切だ」と指摘した。
 同席したお笑い芸人のせやろがいおじさんは「法律が救えてないことがまだ多く、さらに改正する動きが必要。6人に1人が再犯するとの指摘もある。処罰で終わりでなく、加害者の治療を義務化し、再び同じ行動を起こさないよう考えていきたい」と話した。せやろがいおじさんは、ストーカー問題について動画もユーチューブ上で公開している。(望月衣塑子)

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