<新型コロナ>夏休み延長・分散登校・オンライン 新学期、対応追われる自治体

2021年8月26日 07時47分
 新型コロナウイルス感染が若年層にも広がる中、埼玉県内の自治体は小中学校の新学期からの対応に追われている。校内での感染拡大を防ぐため、夏休みを今月末まで延長したり、分散登校やオンライン授業の実施を決めた自治体もある。(大沢令、中里宏、久間木聡、寺本康弘、加藤木信夫、武藤康弘、渡部穣、前田朋子)
 三郷市やふじみ野市などは、小中学校の夏休みを三十一日まで延期することを決定。秩父市は二十五日に小中学校の始業式をしたが、二十六〜三十一日を臨時休業とする。
 学校が再開してからの対応では、児童生徒が登校する日を分ける分散登校や、タブレット端末を使ったオンライン授業や課題に取り組む自治体がある。
 加須市の小中学校では始業式翌日の今月三十一日に通学班ごとに登校し、タブレット端末の操作を確認。九月一日から十日まで全員がオンラインで授業を受ける。市学校教育課の担当者は「対面授業をしたいが、県内では児童生徒も感染している。教室内で(生徒同士の間隔を)二メートル確保するのは難しい」と説明。家庭にWi−Fi環境がない場合は学校に登校してオンライン授業を受けるようにする。
 久喜市は今月三十一日から九月九日まで、十六人以上のクラスは児童生徒を半数に分け、それぞれ一日置きに登校。登校しない日はオンラインで授業を受ける。ただ、オンラインでは集中しづらい子もいる可能性があり、市の担当者は「理解が定着しているかは注意深く見ていく」と話した。
 日高市も今月二十六日の新学期から九月十日まで、各クラスの児童生徒を半数に分けて一日置きの分散登校とする。登校しない日はオンライン授業をするか、タブレット端末を使った課題に各自で取り組むか、各校が選択する。また、保護者の都合などで自宅で過ごせない子どもは学校で受け入れる。
 川越市は今月三十一日から九月十二日までを分散登校とし、それぞれ午前または午後に三時限ずつ授業を受ける。深谷市は今月二十七日から九月十日まで午前のみの授業とし、給食を食べて下校する。熊谷市は今月三十一日から九月十七日まで午前のみの授業とし、同期間の給食は中止する。
 さいたま市は今月二十七日から九月十二日まで、原則的に対面授業を行う。ただ、感染を避けるため登校を希望しない児童生徒にはオンラインで授業に参加できるようにする。子ども自身や家族が感染し、登校できない場合も参加できる。

◇主な自治体の夏休みや新学期への対応

【夏休み延長・臨時休業】
坂戸市、三郷市、越谷市、熊谷市、富士見市、ふじみ野市、秩父市
【分散登校・授業時間短縮】
川越市、坂戸市、東松山市、鶴ケ島市、日高市、入間市、春日部市、熊谷市、深谷市、ふじみ野市、白岡市、久喜市、杉戸町
【オンライン授業など】
日高市、越谷市、加須市、久喜市、白岡市、杉戸町、さいたま市
※各自治体への取材や発表に基づく。複数の対応をする自治体もある。

◆県立校は休み延長なし

 県は二十五日、夏休み終了後の県立学校の対応をまとめた。夏休みの延長や臨時休業はせず、再開後は九月十二日まで分散登校とオンライン学習で対応する。
 県教育局によると、各クラスの児童生徒数を半分にするなどして互いの間隔を二メートル空け、合唱や調理実習、接触のある運動など感染リスクが高い活動は中止する。通学時の人混みを避けるため、始業時刻の繰り下げや短縮授業も行う。
 部活動は大会やコンクールに出場する場合を除いて平日の週二回、各九十分以内とし、校外活動は禁止する。修学旅行や県境を越える遠足は延期・中止し、文化祭や体育祭などの行事は児童生徒と教職員のみで行う。
 また、県内の市町村教育委員会には、地域の感染状況を考慮した上で適切に対応するよう要請する。
 直近一週間(十六〜二十二日)に新型コロナウイルスに感染した県立高校の生徒は二百二十一人、教職員は十三人だった。(飯田樹与)

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