都女子学童エリエールトーナメント 杉並女子学童選抜、初V “あきらめず”最終回に劇的逆転!女王撃破!!

2021年8月26日 08時21分

最終回の逆転劇で初優勝した杉並女子学童選抜(いずれも鈴木秀樹撮影)

 ◇都学童軟式野球連盟、東京中日スポーツ・東京新聞主催
 女子学童野球の東京一を決する大会は8日、世田谷区の都営駒沢球場(駒沢硬式野球場)で決勝が行われ、杉並女子学童選抜(杉並)が江戸川エンジェルズ(江戸川)の大会6連覇を阻んで初優勝した。(鈴木秀樹)

◆バックも好守で

 最終回の逆転劇で女王・江戸川を破り、杉並が初の頂点に上りつめた。
 初回に2番・濱嶋葵が力強いスイングで右中間三塁打を放つと、暴投でホームにかえって先制。しかし、2回に同点に追いつかれると、4回にはエラーも絡んだノーヒットの失点で、江戸川に勝ち越しを許した。

快速球を軸に力強い投球を見せた先発・濱嶋

 それでも、「練習のときは調子悪かったのに、試合になったらすごく良かった」という先発の濱嶋は、投球制限の70球を目前にして、なお球速110キロに迫るストレートで相手打線を圧倒。バトンを受け取ったリリーフの西井那好も丁寧な投球を続け、バックも好守備で投手陣をもりたてた。
 すると、最終7回表、死球と丸山満子のバント安打、盗塁で無死二、三塁とし、暴投で同点に。四球の後、1番・高田千聖が前進守備の二遊間を抜く勝ち越し打を放つと、さらに濱嶋の左前打でダメ押しの2点を加え、そのまま逃げ切って歓喜の瞬間を迎えた。
 古川龍司監督の不在で、この日指揮を執った久米田英臣コーチは「1点を追いかけている試合中盤も、ベンチには負けている雰囲気が全くなかった」と振り返る。「とにかく明るく前向き。最後まであきらめずに戦いきった、彼女たちのおかげですよ」
 緊急事態宣言により大会開催が遅れたことで、抽選で出場を決めた「NPBガールズトーナメント」のために、7月末、愛媛県に遠征。「普段、集まる時間も少ない選抜チーム。あれで選手たちの距離が縮まりましたね」と久米田コーチ。「チームワークが最高」と胸を張る山田琉衣主将は「2−1のときはドキドキだったけど、最高の試合ができました!」とうれしさを爆発させた。
 ◆優勝メンバー◆ 
(10)山田琉衣(1)濱嶋葵(2)室崎郁乃(3)西井那好(4)築地咲希(5)澤淳子(6)勝山里咲(7)丸山満子(8)紺野早希(9)阿部結菜(11)名和あすか(12)北尾優果(13)鈴木彩花(14)高田千聖(15)金原麻琴(16)赤井那生(17)橋詰咲良(18)仁神碧空(19)小堀杏夏(20)山田美羽

◆江戸川エンジェルズ、成長への準優勝

 まさかの逆転敗退で大会6連覇を逃し、失意に沈む江戸川ベンチ。鮫島徹郎監督は「ことしは始動も早めにし、練習量は足りていたんですけどね。まあ、仕方がないですね…」と天を仰いだ。
 女子チームの活動では都内でも随一の歴史を持ち、連盟のバックアップも抜群な江戸川。コロナ禍でも万全のチームづくりを行い、ことしも安定感と選手層の厚さは抜群だった。
 決勝も先発の左腕・金子英恵が杉並・濱嶋と堂々たる投手戦を演じたのをはじめ、それを支えたバックの堅守、少ない好機で確実に得点を挙げた攻撃など、その実力は十分に披露した。
 6回終了時点で、制限時間の1時間45分まで、残り1分あまり。3人であっさり終わった6回裏の攻撃で、長めに間を取ったり、途中でタイムをかけていれば、時間切れで勝利を手にできていたことになる。鮫島監督は「そうなんですか。考えもしなかった」と驚いた様子だったが、「まあ、頭にあっても、することは変わらないか」。
 受けて立つ立場で、「横綱相撲」を貫いた結果の準優勝。指揮官は「まだ大会もある。この負けを、彼女たちの成長につなげられるようにしたいですね」と、今後に目を向けていた。
 ◆準優勝メンバー◆ 
(10)土屋ゆり(1)山下咲和(2)大場はな(3)飯島由奈(4)有村千春(5)岩元花梨(6)国井栞那(7)村川侑莉愛(8)若林実来(9)濱野ひめみ(11)小柳柚奈(12)斉藤みよ(13)菅田実奈実(14)山本栞奈(15)佐竹玲南(16)井上里美(17)金子英恵(18)河野もも(19)高桑侑(20)浅川千咲子
杉並女子学童選抜
1000004|5
0101000|2
江戸川エンジェルズ
(杉)濱嶋葵、西井那好−山田琉衣、濱嶋
(江)金子英恵、村川侑莉愛、河野もも−土屋ゆり

◆足立フェアリー、文京ビクトリー 3位入賞!関東切符ゲット

3位に入賞し関東大会出場を決めた足立フェアリー(都丸満撮影)

3位に入賞し関東大会出場を決めた文京ビクトリー(都丸満撮影)

(東京中日スポーツ)

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