<新型コロナ>コールセンター「3密改善を」 KDDI子会社契約社員、団交要求

2020年4月25日 02時00分

勤務先のコールセンター運営会社に団交を申し入れた女性

 商品やサービスの消費者を電話でサポートするコールセンターで、新型コロナウイルス感染拡大の不安が高まっている。大手携帯KDDIの子会社の契約社員女性は24日、職場環境の抜本改善を求め、団体交渉を申し入れた。コールセンターは大人数が一室に集まって業務を行うのに、改善策は全般に進んでいない。 (池尾伸一)
 団交を申し入れたのはKDDIエボルバの契約社員の三十代の女性。新宿区の高層ビルの一室で、約百人がKDDIのスマホ契約者のサポート業務を行っている。高層ビルのため窓が開けられず換気が不可能。客との会話に使うヘッドセットやパソコン、机はほかのオペレーターとの共有。席は四月に入り一つずつ空けて座るようにしているが、斜め前の同僚とは約一メートルしか離れていない。
 女性は「密閉、密集、密接の『三密』環境で、声を出して対応しており、このままでは感染が広がってしまう」と、一部業務を自宅で行うことや消毒の義務化などの改善策を正社員の上司に繰り返し要求してきた。だが、対策は不十分のままで、個人加盟の労働組合「総合サポートユニオン」に加盟し、団交を申し入れた。KDDIエボルバは取材に「改善に向けて取り組む」と答えた。
 緊急事態宣言で、多くの店舗や企業が休止しているが、コールセンターには通常通り業務を続けさせている企業がほとんどだ。こうした中、オペレーターらが実際に感染するケースが出ており、最近では札幌市内の日本郵便のコールセンターで、三人の担当者が相次いで感染した。
 労組団体の相談窓口やSNSにも現場のオペレーターらから危機感を訴える声が相次いでおり、総合サポートユニオンの青木耕太郎さんは「厚生労働省が運営企業に業務縮小や在宅勤務の導入で三密を解消するよう通達する必要がある」と指摘する。
 同ユニオンはコールセンターをはじめ、「三密職場」で働く人の相談に応じるホットライン(0120-333-774)を二十五日(土)と二十六日(日)の午後一時~五時に、開設。署名サイト「change.org」で署名も集め、行政や自治体に提出する。

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