東京・渋谷のワクチン接種会場に若者殺到 開設初日 午前4時には列、7時半に受け付け終了

2021年8月27日 11時33分
 東京都は27日、新型コロナウイルスのワクチンが行き渡っていない若年層が予約なしで受けられる接種会場をJR渋谷駅近くの渋谷区立勤労福祉会館に開設した。接種は1日200人程度を見込み、正午からの運用開始を予定していたが、初日は早朝から大勢の人が列を作ったため、午前7時半に受け付けを終了し、300人分の整理券を配布した。

「渋谷区立勤労福祉会館」前で整理券の配布を待つ人たち

◆「抽選」への変更を検討

 都は事前に多数が詰め掛けた場合は時間指定の整理券を配布して対応するとする一方、「館内にお待ちいただける場所はなく、お待ちいただく場合は建物周辺となるため、熱中症予防等の観点からも、早い時刻からのご来場は極力ご遠慮いただきますようお願いいたします」と呼び掛けていた。

接種の受け付け終了を伝える東京都のツイッター

 都によると、都職員が会場設営のために午前4時に到着したところ、既に15人ほどが並んでいた。午前7時半に300人の上限に達したため、この日の受け付けを終了。ツイッターで「現在会場周辺にお並びいただいている方々で、本日8/27(金)は、ワクチン接種枠の上限に達しました。これからご来場予定だった方々には大変申し訳ございませんでした」と配信した。
 都担当者は「平日なのでたくさん人が来るか予想がつかなかった。予約せずにワクチンを打てる形にしたので(早朝で受け付け終了となったのは)いたしかたない」と語った。その上で「炎天下で並ぶのは大変で抽選券を配布するなどやり方を工夫したい」と説明。やり方の変更を検討しているとした。

◆「せっかく来たのに」

 ぎりぎり受け付け終了に間に合った埼玉県川越市のアルバイトの女性(26)は「地元の自治体では自分の年齢では接種対象ではないので来た。午前7時すぎに来たが、こんなに並んでいるとは思わなかった。打てるようになって良かった」と語った。
 午前10時すぎに来て、接種を受けられなかった東京都杉並区のパートの女性(37)は「地元で予約できず、何とか打ちたいと思ってせっかく来たのに意味がなかった」と肩を落とした。

◆実施方法に不満の声

「渋谷区立勤労福祉会館」前で整理券の配布を待つ人たち

 ツイッターでは「予約なしで一日たった200人の枠なので、接種したい人は早朝から並ばざるをえないんでしょう。並んだ人の問題ではなく、ワクチン不足と実施方法の問題ですね」「時間を守ってる人が損をするいつものパターンですね」「もう少し枠を増やすことはできませんか?いくらなんでも200人は少なすぎます…」と都の実施方法などへの不満の声が上がった。
 また「午後半休取って行こうと思ってたけど、終るの早い(泣)」「うちの娘にも学校の帰りにでも打たせようと思ったけど、こりゃ無理ですね」といった反応もあった。
 
 接種は都内の在住者と通勤、通学で訪れる16歳から39歳が対象。接種券と身分証があれば受けられる。米ファイザー製を使用し、10月8日まで、月曜日を除く原則毎日、正午から午後8時まで(最終受け付け午後7時半)稼働する。2回目接種は、1回目接種の3週間後の同じ曜日・同じ時間帯になる。
 
 都内では新規感染者は30代以下の若い世代が多くを占めており、小池百合子知事が今月18日の都議会で若年層に特化した接種会場の開設方針を表明していた。

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