渋谷に若者殺到 「マジで意味ない」東京都のワクチンPR事業10億円、小池知事与党からも疑問の声

2021年8月28日 18時28分

◆「都庁官僚、かい離している」

 尾島氏が言う10億円の事業は若者の接種を促進するための事業だ。2・5億円はワクチン接種記録を読み込めるアプリの開発に宛て、接種済みの人が特典を受けることができるようにする。残り7・5億円は若者向けのウェブ広告や動画の配信を予定している。

尾島都議のツイッター

 この事業をめぐっては、8月20日の都議会臨時会でも、立憲民主党が「若者が接種を望んでもワクチンが足りない現状で、こんな税金を投じるのは理解できない」として、予算案からこの10億円を削減するよう修正の動議が出されたものの、そのまま可決されていた。
 尾島氏もこの予算を認める立場を取ったが、今回の渋谷の様子に「現時点で事業の効果はないと思った」とツイートした。
 「自分も32歳だが、友人や周りにワクチンに打つのをためらう人はいない。打つのを探している人ばかり。都庁官僚とは感覚のかい離がある」

◆都担当者「後押ししたい」

 尾島氏のツイートには28日午前零時時点で、リツイートが1万件、いいねが2・2万件に上った。
 「打って下さい!というCM見ましたが打てないんですよ!7.5億!!!!使い道間違ってる」「打ちたくても打てない方がいる中で接種を促すPR費に多額の税金を投入する意味が分かりません」などと税金の使い方を変えるように求める声が相次いだ。
 こうした都議やインターネット上の疑問や見直しを求める声にどう対応するのか。
 都福祉保健局の担当者は27日午後、「広報にどういった形で予算を使うかはいろんな意見をいただいており、検討していきたい」とした上で「若者の2割が接種をためらっているデータもあり、ワクチンの安全性、有効性が届くように後押ししたい」と述べ、若者へのPR事業を行うことに理解を求めた。
 
 10億円の予算を使うことは、本当に有効なのか。都民の目が注がれている。
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