モデルナ製ワクチン接種30代男性2人死亡、因果関係は不明 異物混入瓶と同時期同工場製造の別ロット

2021年8月28日 20時33分
 新型コロナウイルスの米モデルナ製ワクチンの一部から異物が見つかった問題で、厚生労働省は28日、使用見合わせ中のワクチンを、問題判明前に接種した30代の男性2人が死亡したと発表した。異物が見つかった瓶と同じロットではないが、同時期に同じ工場で製造された別のロットだった。ワクチンを扱う武田薬品工業は、死亡と接種について「因果関係の有無を正式に調査する」と発表した。

◆基礎疾患、アレルギーなし

 厚労省によると、男性は38歳と30歳で、基礎疾患やアレルギー歴はない。それぞれ8月15日と22日に2回目を接種し、翌日に発熱。2日後に軽快したが、3日後に死亡が確認された。死因は調査中。
 ワクチンは日本向けにスペインのロビ社が製造。異物混入が見つかったロットと、同時期に同じラインで製造された別の2つのロットの計163万回分の使用が見合わされている。
 異物は磁石に反応する金属の可能性があるが詳細は不明。筋肉注射で体内に入った場合の健康被害は限定的との見方もある。

◆厚労省「情報収集に努める」

 厚労省の担当者は「透明性向上の観点から公表した。偶発的な事例が重なった可能性もあり、現時点でワクチン接種との関係は不明。異物混入が原因と示す情報もない」としている。
 厚労省ワクチン副反応検討部会の森尾友宏部会長は「異物の性質や身体への影響について、情報収集に努め、慎重に評価する」とコメントした。(沢田千秋)

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