中学歴史教科書 全市町村、「自由社」採択せず いずれも継続使用
2021年8月30日 07時09分
公立中学校で来年四月から使う歴史教科書について、神奈川県内の全ての市町村が、「新しい歴史教科書をつくる会」系の自由社の教科書を選び直さず、現在使っている教科書の継続使用を決めたことが、各自治体教委への取材で分かった。
自由社の教科書は二〇一九年度の検定で不合格だったが、二〇年度に再申請し合格したため、県内十五市町村が同社の教科書を含めて選び直していた。
県内で最も遅い二十二日に採択を行った川崎市教委の臨時会では、市内に多い外国人ルーツの生徒の学びも包含するといった観点から、現在使っている教育出版を推す意見が委員から相次ぎ、全員一致で継続を決めた。自由社について「執筆者の主観がかなり入った表現がある」との指摘もあった。
横浜市教委は四日の定例会で「あえて変更する理由がない」などの意見が出て、帝国書院の教科書を引き続き使うと決めた。六月に本紙が調査した時点で選び直すか「未定」だった十一市町も、いずれも継続使用を決めた。
六月の調査では横浜、川崎両市を含む十五市町村が「選び直す」と回答、「選び直さない」が七市町、「未定」が十一市町だった。(石原真樹、安藤恭子)
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