44人死亡の歌舞伎町ビル火災で禁止されたのに...避難路に荷物置く違反なくならず

2021年8月31日 06時00分
 歌舞伎町の雑居ビル火災を受け、翌年の2002年に消防法が大幅に改正され、最も危険とされる階段などの避難路に荷物を置く行為の禁止が明文化された。しかし、その後も違反はなくならず、総務省消防庁によると、19年度、全国でビルオーナーらに階段などに放置した荷物を撤去させる命令は302件あった。
 02年の法改正では、消防が事前通告なしにビルに立ち入り検査に入ることが可能になったほか、オーナーらが物を撤去しない違反などをした場合の罰金額も引き上げた。東京消防庁は11年に違反を繰り返す建物の公表制度を導入し、全国に広がっている。

歌舞伎町地域の雑居ビルを立ち入り検査する東京消防庁職員=27日、東京都新宿区で

 歌舞伎町では、夜間に階段に物を置く違反が繰り返されるため、同庁は19年4月、夜間や早朝に立ち入り検査を行う部隊を発足。19年度に飲食店や物販店などが入居する全建物701棟を立ち入り検査し、違反が見つかった247棟に是正指導した。
 しかし、20年度にこのうち173棟が再び違反をしていたという。同庁の担当者は「繰り返し指導して、地道に違反をつぶすしかない」と話した。

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