中断の南武線立体交差 川崎市、新工法で事業継続へ 費用214億円減試算

2021年8月31日 07時25分
 川崎市は、JR南武線連続立体交差事業に線路を直接高架化する新たな工法を採用し、事業の継続を目指すことを明らかにした。仮線路を敷く現在の工法と比べ、事業費や工事期間を縮減できるとしている。同事業は、市負担額が百億円を超える「大規模投資的事業」の見直しの一環で、手続きを中断していた。
 三十日の市議会まちづくり委員会での市の説明などによると、対象は南武線の武蔵小杉−矢向駅の四・五キロ区間(中原区、幸区)の高架化事業。「別線高架工法」と呼ばれる新たな工法では、現線の西側約八メートルの高さに下り、上りの順で高架橋を敷設。現工法と比べると、総事業費は二百十四億円少ない約千三百八十七億円となり、事業期間も五年短い約十六年で済むと試算した。
 下り線の高架切り替え後は、踏切を走る電車が上り線のみとなるため「開かずの踏切」解消も現工法より六年程度早まるとした。
 一方で鹿島田駅と新川崎駅を結ぶ、歩行者デッキの一部撤去が必要となるほか、並行して走る道路の幅が狭まるなど都市計画の変更は課題といい、委員から住民への丁寧な説明を求める声が上がった。今後、十一月に公表予定の市の第三次実施計画(素案)に検討結果を載せるとしている。(安藤恭子)

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