米軍アフガニスタン撤退完了 米最長20年の戦争終結もなお米国人100人残留、協力者ら含めると6万人

2021年8月31日 21時04分
30日、アフガニスタン・カブールを離れる輸送機に乗り込む最後の米軍人(米中央軍提供、AP)

30日、アフガニスタン・カブールを離れる輸送機に乗り込む最後の米軍人(米中央軍提供、AP)

 【ワシントン=吉田通夫】アフガニスタン駐留米軍は30日、撤退を完了し、バイデン米大統領が米史上最長の20年に及ぶ戦争の終結を宣言した。2001年の米中枢同時テロを機に開戦した「テロとの戦い」は、撤退完了前に敵対したイスラム主義組織タリバンの復権を許し、過激派組織「イスラム国」(IS)系勢力のテロ攻撃も受けるなど、米国にとって敗戦に近い幕切れとなった。
 バイデン氏は30日、声明を発表し、兵士の命を守るため、司令官らが「一致して退避作戦の終了を進言した」とし、進言に基づいて任務を終了したと説明した。タリバンのムジャヒド報道官は「米軍が撤退し、わが国は完全に独立した」とツイッターに投稿した。
 米中央軍は最後の米軍機が現地時間30日午後11時59分に首都カブールの空港を離陸したと説明。米国人やアフガン人協力者計12万3000人を退避させたが、「連れ出せなかった人もいた」とした。
 ブリンケン米国務長官は演説で退避希望の米国人が100人は残っているとみて、今後も退避に向け「努力を続ける」と強調。一部の米メディアは、アフガン人協力者と家族も6万人残されていると報じている。
 米国は01年10月、同時テロを首謀した国際テロ組織アルカイダの指導者をかくまったタリバン政権下のアフガンで開戦。タリバン政権は崩壊し、11年にはアルカイダ指導者を殺害した。昨年2月にタリバンと和平合意後、バイデン政権は同時テロから20年となる9月11日前の8月末を米軍撤退期限としていた。

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