横浜市、謝罪の回答書 重度障害者への対応 24時間の介護求めるも認められず入院の男性

2021年9月1日 06時59分

市の回答書を受け取る白石さん(右から2人目)=横浜市役所で

 重い障害のある人の生活を支える障害福祉サービス「重度訪問介護」を受ける横浜市の男性が、二十四時間の介護を求めるため区役所を訪れたが対応を先延ばしにされた問題で、市は三十一日、対応の誤りを認めて謝罪する内容の回答書を、男性を支援する全国公的介護保障要求者組合に手渡した。
 市に対応改善と重度訪問介護の適正な運用を求めたのは生まれつき脳性まひがある同市瀬谷区の白石幸男さん(67)。二〇一九年十月から一日十二時間の介護を受ける中、医師から「生活全般に二十四時間の介護支援と見守りが必要」と診断を受け、今年一月、二十四時間の介護を求めて瀬谷区役所を訪れたが、主治医への同行受診などが不可欠と回答があり、必要な介護を受けられないまま六月に胆のう炎を発症し、入院した。
 市は回答書で、区役所の対応を「医学的見地からの確認等が必要と考えた」と説明した上で「本人からの聞き取りを行う努力が不足しており、申し訳ない」「二度とこのようなことがないようにより一層真摯(しんし)に対応する」とした。重度訪問介護の運用については「利用者一人ひとりの事情を踏まえて適切な支給決定を行う」と適切な運用を徹底するとした。
 市役所で記者会見した白石さんは「脳性まひ者は人の力を借りないと、生存が危うい。重度訪問介護制度を広げていき、私のように(市と)交渉をしなくて済むようにしてほしい」と訴えた。(丸山耀平)

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