2019年10月6日
2019年10月6日 02時00分
【特選の歌】
◆東直子 選
胸にかかへ浮輪の空気搾るとき夏の記憶も消えさうになる(東京都杉並区 嶋田 恵一)
読むひとのいない手紙を書くときの海はしずかでほとんど鏡(千葉市美浜区 芍薬)
◆佐佐木幸綱 選
夜学子の減りし教室閑(しず)かなり窓に映れる真剣な顔(東京都八王子市 赤羽 克己)
病む夫(つま)に優しくなれない。両親に同じ想いを抱きし日ありき(東京都中野区 もろ・はこび)
【特選の句】
◆石田郷子 選
秋夕焼在宅介護卒業す(東京都港区 奈良 雅子)
この道が好きで歩いて稲の花(東京都小金井市 伊藤 順雄)
◆小澤實 選
譜捲りに頷き返す秋灯(神奈川県横須賀市 丹羽 利一)
なめろうやとんととことん鰺たたく(東京都大田区 菊間きん子)
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