池袋暴走事故 飯塚被告に禁錮5年の実刑 ブレーキとアクセル踏み間違えを認定

2021年9月2日 21時02分
飯塚幸三被告

飯塚幸三被告

 東京・池袋で2019年4月、暴走した車に母子がはねられて死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長飯塚幸三被告(90)に対し、東京地裁は2日、事故原因を「約10秒にわたり、ブレーキと間違えてアクセルを踏み続けて進行した過失」と認定し、禁錮5年(求刑禁錮7年)の実刑判決を言い渡した。
 下津健司裁判長は、事故原因に関してブレーキランプが点灯していなかったとの目撃証言などを信用できると判断。警察やメーカーによる機能検査の結果から「車の異常で暴走した現実的な可能性は認められない」と指摘し、車のシステムの異常が原因とする弁護側の無罪主張を退けた。
 その上で「約10秒間もペダルを間違えて踏み続けた過失は重大。被告は自らの過失を否定する態度に終始している」とし、「2人の尊い命が失われ、遺族が喪失感を全く埋められていない結果は甚大だ。長期の実刑は免れない」と結論づけた。飯塚被告の認知能力の衰えがペダルを踏み間違えた理由か否かには「証拠上明らかではない」と踏み込まなかった。
 判決によると、飯塚被告は19年4月19日正午すぎ、豊島区東池袋4の都道で、ブレーキと間違えてアクセルを踏み続けて時速約96キロまで加速し、赤信号を無視して交差点に進入。横断歩道を自転車で渡っていた松永真菜さん=当時(31)=と長女莉子ちゃん=当時(3つ)=をはねて死亡させたほか、通行人ら男女9人に重軽傷を負わせた。

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