山中・横浜市長インタビュー 新劇場の整備は中止 デジタルプラットフォーム導入検討

2021年9月3日 07時10分
 八月の横浜市長選で初当選して新市政をスタートさせた山中竹春市長=写真=が本紙の単独取材に応じた。林文子前市長が強い意欲を示してきたバレエやオペラの公演を主体とする新たな劇場の整備について「中止する」と明言。民意を市政に反映させる手法として、デジタルを活用して市民の意見を聞く「デジタルプラットフォーム」の導入を検討する考えを示した。
 山中市長は劇場整備について「初期費用と維持管理費を合わせると莫大(ばくだい)な額がかかる」と指摘。「多くの市民が望んでいることであれば検討すべき余地があるが、現時点で多くの市民に望まれているとは思えないので中止する」と話した。
 劇場整備を巡り、市は二〇一九年に有識者による検討委員会を設置。検討委は「整備を推進すべきだ」などと市に提言し、市が基本計画の検討を進めてきたが、六百億円超とされる総事業費に市民から批判の声が上がっていた。
 デジタルプラットフォームの導入について、山中市長は「世界を見れば、さまざまなデジタルプラットフォームがある。どういったものが横浜に適しているのか、事例の調査を速やかに開始したい」と話した。
 このほか、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致は「撤回に必要な作業を今洗い出している。速やかにスケジュールを出したい」、新型コロナウイルス対策は「具体的な対策を早期に示したい」と述べた。選挙戦で掲げた公約の実現に向け「議員と議論を重ね、より良い市政を目指したい。市役所内でも共通の認識を持って取り組む体制をつくりたい」と意気込んだ。(丸山耀平)

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