地下鉄内に濁流…ニューヨークなどで非常事態宣言 米北東部で豪雨災害、46人死亡

2021年9月3日 10時30分

2日、米ニュージャージー州で水没した墓地=AP

 【ニューヨーク=杉藤貴浩】米北東部で1~2日にかけて記録的な大雨が降り、米CNNテレビによると、2日夜の時点で少なくとも46人が死亡した。被害の大きいニューヨーク州やニュージャージー州は非常事態を宣言し、捜索と救助活動を続けている。

◆ニューヨークでは観測史上最多

 豪雨は米南部に上陸したハリケーン「アイダ」が変化した熱帯低気圧によるもので、ニューヨーク市のセントラルパークでは1日夜、観測史上最多となる1時間に約80ミリの雨が降った。2日午前に雨はやんだが、各地で浸水が相次ぎ、ニュージャージー州だけで23人が死亡。同州のマーフィー知事は「死者の多くは車の中で洪水に巻き込まれた」と述べた。同州とニューヨーク州のほか、コネティカット、メリーランド、ペンシルベニアの各州でも死者が出ている。

◆バイデン大統領「気候変動危機がここに」

 ニューヨーク市中心部の地下鉄には雨水が濁流となって流れ込み、800人以上が救助されるなど、各地で交通インフラも混乱。20万世帯以上が停電した。バイデン大統領は「この前例のない洪水は気候変動危機がここにあると思い起こさせるものだ」と述べ、復旧と防災に全力を挙げる考えを示した。
 アイダは8月29日に南部ルイジアナ州に上陸し、米国を縦断。南部で少なくとも6人が死亡、約100万世帯が一時停電するなど、被害が拡大している。

おすすめ情報

気候変動/1.5度の約束の新着

記事一覧