東京のコロナ第5波急拡大、楽観があったのでは…小池知事「できることやってきた」と反論

2021年9月3日 16時46分
会見する小池百合子知事

会見する小池百合子知事

 東京都の小池百合子知事の定例記者会見が3日あり、7月下旬からの新型コロナウイルスの第5波で都内の感染者が急拡大したことについて、記者から「東京都として楽観があった気がする」と質問が出た。これに対し、小池氏は「できることはやってきた」などと反論した。
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 記者は「第5波への感染、病床の状況を考えると、7月上旬の東京都の考えは甘くて楽観した認識があった気がする。知事として反省するところはあるか」と尋ねた。
 小池氏は「デルタ、さらに次に新しいのが控えているという兆候があるが、いろいろな形でそれぞれやってきた。ワクチン、抗体カクテルの投与がポイントになり、今の特措法内でできることをやってきている。それ以上をやる場合は訴訟の嵐になる。ぎりぎりの所でみんな工夫をしてきた。工夫の一貫としてスピード化としてきた」と強調した。
 その上で「オリンピック、パラリンピックの機会に他国のリーダーと話する機会があったが、日本がうらやましい、マスクについてみんなこんなきちんとやってくれるのはわが国では考えられないと話を聞いた。あまり内向きだけの話でなく、外の情報も参考にしていく必要があると思う」と指摘した。
 一方で「感染者が増えたことによっていろんなキャパを超えている部分があり、効率よく進めていかねばならない。酸素医療提供ステーションを各地に設けるようにしているが、よりスピードアップしていくことも必要と痛感している」と語った。
 さらに記者が「宣言が始まった時点では、ここまでの広がりは予想できなかったか」と尋ねると、小池氏は「危機管理は大きく捉えることだが、デルタ株の脅威というのは、超えるような勢いがあったのも事実だと思います」と述べた。
 その上で記者は、都内の感染者が過去最多の2848人となった7月27日に都の福祉保健局長が、ワクチン接種などで状況が変わったため、死者が急増することはなく、報道陣に「いたずらに不安をあおることはしていただきたくない」と要望した点を指摘。「楽観的な見通しが都が取り組む病床を増やす施策の着手を遅らたりしていないか」と尋ねた。
 これに対し、小池氏は「いやそのころから、専門家からいろいろなご意見うかがってそれを参考に着実に進めてきた」と反論。「ただ人の確保は今回感染症法をひっぱり出してきてお願いする状況。そもそも世界で最大の病床を抱えている一方で、人の確保も難しいということは今まさに国難の最中で何ができるのか法律によりますし、あらためてしっかり見直すこと必要になるのではないか、法改正もしかりだし、手続きの流れもそうだ」などと語った。
 その上で「重症者を出さない、亡くなる人を出さないのが一番大きなところ。大阪はこれまで亡くなった方が2809人、東京は2510人。こういう数字に近づかないようにしっかりと対策を進めていきたい」との考えを示した。

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