菅首相退陣へ お膝元・自民党神奈川県連の幹事長「県にとって大きな痛手」

2021年9月4日 10時06分
菅義偉首相

菅義偉首相

 横浜市選出の菅義偉首相が自民党総裁選に不出馬を表明した3日、自民所属の横浜市議と県議は「志半ばだった」と肩を落とし、野党議員からは「当然の結果だ」と冷ややかな指摘も出た。
 自民党県連の土井隆典幹事長(県議)は「やりたい政策があっただろうに新型コロナウイルス対策に追われた。まさにこれからという時。県連だけでなく県にとっても大きな痛手だ」と話す。ある自民市議は「菅さんは選挙を何よりも重視している。衆院選で勝つための決断だろう」と推し量る。
 別の自民市議は「横浜市長選で党がまとまり、勝利していれば求心力は保たれたはず。私たちにも責任がある」と述べる一方、「コロナ禍で誰が首相をやっても逆風は吹いただろう。菅さんは貧乏くじを引いた」とも話した。
 野党からは「菅さんは国民が求めるリーダー像とかけ離れていた」と厳しい指摘も。立憲民主党県連の青柳陽一郎幹事長は「国難の今、求められるのは強いメッセージだ。緊急事態宣言など、国民への協力の呼びかけが十分届かないのは、リーダーとしての資質が不足していた」と断じた。
 川崎市を地盤とする共産党の畑野君枝衆院議員は「この一年間の新型コロナ対応は本当に無策だった。ワクチン一本やりで検査は拡充しない。自粛と(金銭面の)補償がセットにならなかった。東京五輪は強行し、この間に感染爆発が起きた。課題に真正面から立ち向かわない政権は行き詰まっている」と断じた。
 また、十年前に菅氏に促されて出馬・初当選した黒岩祐治知事は「新型コロナ対策を試行錯誤する中で、完全にはうまくいかないもどかしさがある。それが不満となって向かってきていた」と、同じ行政のトップとして同情。「菅首相には速くてダイナミックな決断があった。新しい日本の姿が期待されていたが、残念でならない」と惜しんだ。
 八月の市長選で、菅氏が支援した小此木八郎・元衆院議員と争って勝利した山中竹春横浜市長は「未曽有のコロナ禍において、昨年九月以来、首相としての重責を担ってきた。深く敬意を表します」、横浜商工会議所の上野孝会頭は「非常に驚いている。これまでの功績と尽力に敬意を表し、感謝申し上げる」とのコメントを出した。(志村彰太、丸山耀平、吉岡潤)

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