<望 ~都の空から>目黒川 緑のトンネル守る住民

2021年9月5日 07時04分

緑豊かな自然教育園に程近いJR山手線の目黒駅。線路に沿うように目黒川が流れている=本社ヘリ「おおづる」から(伊藤遼撮影)

 都民の憩いの場・目黒川、JRの線路、首都高速目黒線。ヘリコプターからは、3本の線が並行に延びているのが見えた。
 目黒川には、JR目黒駅から権之助坂を下るとたどり着く。日の光をたっぷり浴びた川沿いの桜並木は緑のトンネルをつくる。訪れた人は散歩したり、落ち着いた雰囲気のコーヒースタンドに立ち寄ったりして楽しんでいた。
 川沿いの案内板によると、全長約8キロで、世田谷、目黒、品川の3区を貫いて東京湾に注ぐ。蛇行と浅底のため、かつては大雨ごとに氾濫する暴れ川だったが、昭和初期に改修。この時、地域の人々が両岸一帯に桜を植え、今では約800本が咲き誇る名所に成長した。橋のたもとに記念碑も残る。
 ただ、飲食店の酒類販売の休止で「外飲み」する人が後を絶たない。地元住民がごみを拾い、川沿いは清潔に保たれている。月に2回活動する「中目黒村美化委員会」を立ち上げた道城征央(みちしろまさひろ)さん(53)は「酒の空き缶ごみが倍増した。コロナ禍で集まりにくいが、地元住民は目黒川の環境を何とかしたいと思っている。活動を長く続けていけたら」と話した。 (山下葉月)

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