米国で子どもの銃誤射による死者増加 コロナで高まる社会不安 銃所持家族の増加が背景に

2021年9月5日 19時41分
多様な銃器が陳列された店舗=2017年11月、米ニューヨーク州

多様な銃器が陳列された店舗=2017年11月、米ニューヨーク州

【ニューヨーク=杉藤貴浩】米国の18歳未満の子どもによる銃の誤射で死亡した人の数は昨年だけで142人に上り、前年の120人から約2割増加したことが米銃規制推進団体「エブリタウン」の調査で分かった。新型コロナウイルス禍を背景に米国では銃販売が増加しており、さらなる悪化が懸念される。
 昨年の死者142人のうち、128人はコロナ感染が拡大した3月から年末の期間に集中しており、前年同期比で3割以上増加した。今年の死者は8月下旬までに104人と、エブリタウンが調査を始めた2015年以降最悪ペースで推移している。昨年全体の負傷者は242人で同じく前年から増加した。
 コロナによる社会不安の高まりなどを背景に、昨年米国で合法的に販売された銃は推計2000万丁と前年の1240万丁から急増。銃を初めて扱う家庭も増えたとみられる。誤射の多くは、自宅や友人宅などでずさんに管理された銃を子どもが見つけて引き起こすという。
 エブリタウンによると、全米で推計540万人の子どもが弾丸入りでロックがかかっていない銃がある家に住んでおり、同団体は「大人は銃をロックし、弾丸とは別にカギをかけて保管すべきだ」と訴えている。米小児科学会は「子どもにとって安全な家とは銃のない家だ」と呼び掛けている。

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