「IRは不可欠」商議所が要望 横浜市長、誘致しない考え

2021年9月7日 07時14分

山中市長(左)に要望書を手渡した上野会頭=横浜市役所で

 横浜商工会議所の上野孝会頭は六日、横浜市役所で山中竹春市長と面会し、市政に関する要望書を提出した。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致に向けた取り組みを求め、「横浜経済の復興にはIRは不可欠」と指摘したが、山中市長は「市民や事業者と対話を重ねながら再開発に向けた検討を進める」と誘致しない考えを示した。
 上野会頭は山中市長に対し、「選挙公約に横浜経済の発展に向けた具体的な政策がなかった。中小企業が夢と希望が持てる政策を明確に示してほしい」とあいさつ。山中市長は「(IR誘致予定地の)山下ふ頭は横浜の発展の原動力となってきた場所。歴史と特性を生かし、アフターコロナにおける市内経済の再生につなげたい」と述べた。
 提出後、上野会頭は取材に対し「登っていく山の頂上は同じだと思うが、道筋がわれわれと同じなのか。IRがなければ市長が目指すような横浜の将来の発展は望めない」と疑問を呈し、「IRへの要望はこれからも続ける」と強調した。
 商議所は同日、県にも政策要望を提出し、「最重点要望」の一つとしてIR誘致に向けた県の支援を求めた。黒岩祐治知事は「市長の決断を見守っていく」と述べるにとどめた。(丸山耀平、志村彰太)

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