東海村長 山田氏3選 投票率最低49.96% 再稼働是非 明言せず

2021年9月7日 07時42分

3選を決め、支援者から花束を受け取る山田修氏(左)=東海村村松で

 東海村長選は五日投開票され、無所属現職の山田修氏(60)が、無所属新人で茨城大元教授の乾康代氏(67)を破り、三選を果たした。村内に立地する日本原子力発電東海第二原発の再稼働の是非が最大の争点だったが、山田氏は態度を明らかにせず、議論は深まらなかった。当日有権者数は三万一千二百八十五人。投票率は過去最低の49・96%(前回無投票、前々回51・38%)だった。(松村真一郎)
 午後九時すぎ、当選確実の一報が入ると、山田氏は、選挙事務所前に集まった支援者から拍手で迎えられ、花束を手渡された。
 村選出の自民党県議のほか、村議会最大会派「新政とうかい」や公明党の村議らに支援され、手堅く票を集めた。山田氏はあいさつで「最優先の新型コロナウイルス対応に取り組み、収束後は、公約に掲げた『理想のまちづくり』を実現するために精いっぱい働いていく」と力を込めた。
 一方、再稼働の是非については、報道陣の取材に「住民の意向把握や避難計画を策定してから判断する」と従来の説明を繰り返した。判断の時期についても「時期は定めていない。拙速にならないように、原電のスケジュールに左右されることなく、村民と話し合う機会をつくっていきたい」と明言を避けた。
 村内では、無作為抽出された村民が原発問題について話し合う「自分ごと化会議」が昨年十二月から続いている。ただし、山田氏は、会議の意見は再稼働の是非の判断に直結しないとしており、住民の意向把握の方法は決まっていない。避難計画策定の見通しも立っていない。
 選挙戦では、現職時代に再稼働に反対し、前々回の村長選で山田氏を後継指名した村上達也前村長(78)が今回、山田氏の姿勢を批判し、乾氏の応援に回ったことも話題になった。
 この点、山田氏は「再稼働について、私は最初から『中立』と言っている。慎重に判断することが必要で、村上氏のように反対ありきというのにはくみしない」と反論した。
 乾氏は再稼働反対のほか、公立幼稚園の統合計画の再検討やジェンダー政策の重視を訴えたが、及ばなかった。乾氏は、本紙の取材に「選挙戦で再稼働反対の訴えは伝わった印象だが、思うように票を積み上げられず残念だ」と語った。
   ◇
山田修(やまだ・おさむ)60 無現<3>
 (元)副村長・県地域計画課長補佐▽高崎経大

◇東海村長選確定得票

当11,562 山田修 無 現
  3,907 乾康代 無 新

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