<新型コロナ>休校延長 給食なし、家計に打撃 「事情ある子の食事に不安」

2020年4月29日 02時00分

職員から昼食用の弁当を受け取る生徒たち=小鹿野町で

 県が県立学校の休校を五月末まで延長することを決めたのに合わせ、多くの市町村も二十八日、公立小中学校などの延長を決めた。給食のない期間が三カ月も続くことになり、影響を心配する声が上がっている。 (新型コロナウイルス問題取材班)
 「生活が破綻しそう」
 介護施設で働く羽生市の四十代の女性は嘆いた。小学生二人を育てるシングルマザー。「感染者を増やさないためには、休校延長は必要だと思う」と理解を示す一方、「給食が無くなり、子どもがいる分、食費がかかって経済的に厳しい」と窮状を訴えた。
 「延長で給食がなくなり、事情のある子どもはきちんと食事を取る機会が減ることは間違いない」。子ども食堂を開いて貧困家庭を支えてきたNPO法人ポトフ代表理事の戸賀沢隆士さん(64)は憂慮する。同日、富士見市子ども未来応援センターと連携し、食料を困難な事情を抱える家庭へ届ける「パントリー」を臨時で実施した。
 子ども食堂が開けず、もともと二カ月に一回の予定で昨年十月から始めたパントリーは、今月だけで三回目。「感染予防のため会話がほとんどできず、今回の事態でより困難になった家庭を見つけることも難しくなっている」という。
 小鹿野町では今月二十三日から、町内の旅館と民宿の三業者が調理した弁当を、給食代わりに小中学生へ無料配布し始めた。町内の児童生徒の八割に当たる約六百五十人が、ほぼ毎日受け取っている。
 町では以前から学校給食は無料。弁当配布は、食事の支度や食費など保護者の負担軽減と、コロナ禍で売り上げが減少している事業者を支援する狙いで実施。町おもてなし課は「保護者からの支持が大きい」という。取り組みを始めた時から休校は五月末まで延長されるとみて、約八百万円の予算を組んでいた。
 長瀞町は、児童生徒一人につき五千円を子どものいる全世帯へ支給する。町長の専決処分で約二百三十万円を予算化し、五月中の給付を目指す。

関連キーワード


おすすめ情報