ウィシュマさんの映像 心理の専門家が入管職員に対応説明へ 遺族への公開前 弁護士の遺族同席は認めず【動画あり】

2021年9月8日 06時00分
 名古屋出入国在留管理局に収容中のスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題で、出入国在留管理庁が10日、ウィシュマさんの監視カメラ映像を遺族に見せる前に、心理の専門家が入管職員に、遺族にどう対応するのが適切かを説明することになった。上川陽子法相が7日の記者会見で明らかにした。
 入管庁は監視カメラ映像を2時間に編集。うち1時間10分を遺族が視聴した後、妹のワヨミさんが嘔吐するなどした。遺族らは残り50分を10日に見る予定だが、代理人の同席を求めていた。
 上川法相は、代理人の立ち会いは「適切でない」と認めない一方、「(遺族の)心情に照らし、極めて大きなストレスを与えており、専門家にしっかりケアして頂ける体制で対応したい」と述べた。
 「心理カウンセラーを遺族と同席させるのか」との質問に上川法相は「事前にどのように(入管職員が)対応した方がいいのかを考える」と、同席させない方針を示した。
 入管庁によると、遺族への対応として視聴する部屋近くで看護師も待機させる予定だという。
 遺族側代理人は、月刊誌「選択」に「佐々木聖子入管庁長官らは、情報開示に積極的だったが、当時法務省官房長だった高島智光事務次官が消極的で、公文書や映像開示でも難色を示していた」などと書かれたことを巡り「事実なら高嶋氏に理由を説明してほしい」と求めている。上川法相はこの点について「入管庁の中で適切な人物がしっかり説明することが大事だ」と話した。
 これまで上川法相は映像を見たかどうかについて「答えを差し控える」としていたが、7日の会見では「見ました」と、初めて認めた。(望月衣塑子)

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