駒沢ジュニア・都学童王座決定戦 不動パイレーツ、成長の金

2021年9月9日 08時22分
 東京都スポーツ文化事業団理事長杯 駒沢ジュニアベースボール大会 第13回東京都学童王座決定戦
 東京都スポーツ文化事業団主催 東京中日スポーツ・東京新聞後援

優勝した不動パイレーツ(いずれも鈴木秀樹撮影)

 準決勝、決勝が5日、都営駒沢球場(駒沢硬式野球場)で行われ、不動パイレーツ(目黒)がカバラホークス(足立)を破り、2大会連続3度目の栄冠に輝いた。(竹下陽二、鈴木秀樹)

◆全日本の初戦敗退バネに

 不動パイレーツが、まるで、“屈辱の夏”のウップンを晴らすかのような爆勝で2大会連続3度目の優勝を飾った。
 準決勝の強打のレッドサンズ(文京)戦では、1回表に4点を先制したが、その裏に3点を返されるイヤな展開。しかし、終わってみれば、13−4の大勝。決勝のカバラホークス戦では、初回に3点を先制すると、2回には15人攻撃で9点。結局、毎回の11安打、22得点で4回コールド勝ちだ。

決勝2回表、内野ゴロでホームに滑り込む不動パイレーツ・延末主将

 8月に新潟で行われた全日本大会が、ターニングポイントだ。一昨年、同大会で3位の成績を収めた先輩に追いつき、追い越せとばかりに準決勝以上を目標にしたが、1回戦敗退。選手たちは、ぼうぜんと立ち尽くし、悔し涙を流した。監督、コーチ、スタッフも泣いた。

決勝2回表無死満塁、低めの球を膝をつきながら中前2点適時打を放つ松田

 「このチームは初戦に弱い。ジュニアマック(都低学年大会)、昨秋の新人戦。そして、8月の全日本。ほかの大会は、優勝してるのに。ここぞで、あっさりと負けてしまう。この大会を前に1時間ぐらいのミーティングを開いて、みんなで話し合った。足りないものは何なのかと」と松田監督。延末遵太主将は「全日本での初戦敗退は、チームにとって、大きなダメージだった。足りないのは自分から声を出すこと。だから、この大会では、まず自分から声を出すことから始めました。少しは成長できたな」と笑った。
 その横で先制二塁打を含む3安打、全5打席出塁の松田拓真が「愛の言葉を胸にじゃなく、自発性という言葉を胸に戦いました」とおどけて見せた。泣いたパイレーツが、笑っていた。夏の悔し涙を笑顔に変えた−。

◆カバラホークス 笑顔の準V

準優勝のカバラホークス

 「やっぱり強いなあ、不動は」
 カバラホークス・斉藤孝仁監督が言う。その表情はなぜか、すがすがしい。決勝の大敗も、球数制限下のダブルヘッダーならあり得る結果だ。「決勝を戦う力が、彼らにはもう、残ってなかったんでしょうね」
 この日の初戦で、カバラは、全国大会で東京勢最上位のベスト16入りを果たした青梅スピリッツ(青梅)を相手に、会心の戦いを演じていたのだった。
 立ち上がりから先発・井手瑛太が青梅打線を相手に堂々の投球。2回に中島遼太の三塁打と平沼颯斗の適時打で先制すると、3回には1番・三木海里がランニング本塁打、田中瑠夏も三塁打と、この回も2点。中盤以降の反撃で3−2まで詰め寄られたが、6回には2死満塁から三木が走者一掃の三塁打を放って再び青梅を突き放し、最後まで青梅に主導権を渡すことなく、6−4で逃げ切ってみせたのだ。
 全日本都予選出場を逃した春以降、目標としていた大舞台で、全日本上位組から2勝を挙げての準優勝。さらに、12日には、遅れていた都知事杯の決勝も行われる。「6年生の夏の最後に、駒沢球場でこんなに試合ができるなんて。最高じゃないですか」と斉藤監督。「来週も、きょうの結果に恥じない試合をしないといけないですね」と言い、表情を引き締めた。
 ▽決勝
不動パイレーツ
3955|22
0000|0
カバラホークス
(4回コールド)
(不)延末遵太、矢口翔大−矢口、延末
(カ)村田陽彩、中島遼太、平沼颯斗−飛弾晴希
本塁打 矢口(不)

3位・青梅スピリッツ

 ▽青梅スピリッツ・本多毅監督「打ち勝つしかないと思っていたが、それができなかった。(全日本都大会予選の決勝で敗れた)不動パイレーツとどうしても決勝でやりたかったんですが…」

3位・レッドサンズ

 ▽レッドサンズ・佐藤公治監督「大目標だった全国大会を終えて、パッとしない結果が続いている。とはいえ、まだ23区大会をはじめ大会はあるので、しっかり次に向けて、気合を入れたいですね」
 ▽同・松本響主将「走塁など、不動の方が上だと感じた。23区大会でリベンジできるよう、もっと練習を積まないといけないです」
 ▽2回戦
不動パイレーツ13−4レッドサンズA
カバラホークス6−4青梅スピリッツ
(東京中日スポーツ)

関連キーワード

PR情報