葛飾区長・区議選、準備進まず 確定しない衆院選日程 気をもむ選管

2021年9月10日 07時17分

葛飾区役所選挙管理委員会で作業する職員ら。区長選・区議選が迫る中、準備が遅れ始めている=葛飾区役所で

 衆院選の日程が決まらないため、今秋に区長選・区議選がある葛飾区選挙管理委員会が気をもんでいる。衆院選の投開票日が十一月前半なら、両選挙(十月三十一日告示、十一月七日投票、翌八日開票)と選挙期間が重なり、職員配置などに影響が及ぶ可能性があるからだ。選管は「職員の態勢やポスター掲示板などの発注内容も決められず、有権者への周知も進められない」と焦りを募らせている。(太田理英子)
 菅義偉首相の自民党総裁選への不出馬表明により、二十九日の総裁選後に首班指名のための臨時国会が召集される見通しだ。すると、政治日程から衆院選の投開票日は任期満了日(十月二十一日)を過ぎる日程になる見方も出ている。
 葛飾区は休日夜間の職員の出勤を減らして人件費を削減するため、二〇〇一年から区長選・区議選の開票は投票日翌日にしてきた。衆院選と同日選になった場合、作業効率から投票日の十一月七日に三つの選挙を即日開票する可能性が高くなる。
 また、期日前投票の期間は区長選・区議選が六日間、衆院選は十一日間と異なる。会場の利用開始時期を早める調整が必要となる。
 葛飾区議の任期満了は十一月十二日で、選挙日程を後ずらしできない。衆院選の投開票が十一月十四日の場合、二週連続で投開票作業をすることにもなる。
 その場合、区長選・区議選の投票と、衆院選の期日前投票が重なる。それぞれ別会場で行うため、職員増員が必要だ。選管は「有権者が会場を間違えるなどのトラブルが起きかねない」と懸念する。
 選管の事務作業は、すでに滞っている。いつもなら、そろそろ両選挙の候補者ポスター掲示板や投票所の入場整理券の準備を進めている。が、衆院選の日程次第で表記などが変わるため、発注できないままだ。
 木下雅彦事務局長は「同日選なら投票率アップなどのメリットもあるが、日程が確定しないために決められないことが多々あり、負担は大きい。早く決めてほしい」とため息をついた。

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