<新型コロナ>転院で感染拡大か 所沢明生から別の病院へ

2020年4月12日 02時00分
 所沢明生病院(所沢市)で、新型コロナウイルスの院内感染が相次いで確認されている問題で、県は十日、元患者の男性一人が転院した先の所沢ロイヤル病院(同市)でも、患者五人が陽性と判定されたと明らかにした。県は転院で感染が拡大したと見ている。同日までに所沢明生の患者や家族、医療関係者の感染は計十四人となった。
 県などによると、転院したのは九十代男性。先月三十一日に所沢ロイヤル病院の地域包括ケア病棟に、新型コロナとは別の理由で移り、今月八日に感染が判明した。男性は個室に入っていたが、同じ病棟内で広まったと見られる。
 所沢明生病院を巡っては、二日に初めて医療事務補助員の感染が判明した。その後九日までに、医療従事者三人、転院男性を含む患者や元患者三人の感染を確認。さらに十日、患者五人とその家族一人、医療従事者一人の計七人の感染が判明した。既に厚生労働省のクラスター対策班が派遣され、データ分析や対応策を検討しているという。
 県はこの日、明生、ロイヤルの二病院関係者も含め、全体で四十人の新たな感染を発表。また、県内在住の七十代の男性が死亡したと明らかにした。死者は県内で六人目。 (飯田樹与)

◆軽症者受け入れ宿泊施設 県、アパホテル確保

 県は十日、新型コロナウイルス感染症の軽症者を受け入れる宿泊施設として、「アパホテルさいたま新都心駅北」(さいたま市大宮区)を確保したと発表した。十三日以降、順次受け入れる。ホテルは二棟建てで全二百二十三室。部屋を感染者用と職員待機用などにエリア分けし、まず百室程度を感染者用として使用し、さらに増やしたい考え。
 利用対象は、症状が収まり陰性になるのを待つ入院者や、入院待ちの軽症者など。看護師二人が常駐し医師は日中に待機、夜間は電話対応を考えている。県職員十二~十三人を、一週間交代で配置することも検討中。県によると、十日午後七時現在で百二十七人が自宅待機中。 (前田朋子)

◆新たに35人感染 市立浦和南高教諭も

 県とさいたま市、越谷市は十一日、新たな新型コロナウイルス感染者計三十五人を確認したと発表した。
 県発表分の所沢市の派遣社員の六十代女性は、クラスター(感染集団)が発生したとみられる所沢明生病院を退院し、既に感染が確認されている六十代男性の家族。川口市の四十代の医療従事者の女性は、十日に感染が確認された四十代女性と同じ蕨市の病院に勤めており、県は院内感染の可能性を調べる。
 さいたま市は市内に住む市立浦和南高の六十代男性教諭ら九人の感染を発表した。市教委によると、教諭は八日の新入生入学手続きの動画を撮影する係だったが、生徒との会話や接触はなかった。同校は全教職員を十日から自宅待機させている。
 越谷市も市内の五十代の会社員男性の感染を確認した。

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