河野太郎氏、自民党総裁選に出馬表明 原発「当面は再稼働。それが現実的」「日本の礎は、皇室と日本語」

2021年9月10日 20時19分
記者会見で自民党総裁選への立候補を正式表明する河野行革相=東京・永田町の衆院第1議員会館

記者会見で自民党総裁選への立候補を正式表明する河野行革相=東京・永田町の衆院第1議員会館

 河野太郎行政改革担当相(58)は10日、国会内で記者会見し、自民党総裁選への立候補を正式表明した。「平等な機会が提供され、努力した者、汗をかいた人が報われる。そして誰ひとり取り残さない。みんなをしっかりと支えていく。そういう国家を作っていきたい」と国家像を示した。

◆「産業界も安心できるエネルギー政策」

 河野氏は、2011年3月11日の東京電力福島第一原発事故後、超党派で「原発ゼロの会」を設立。それ以前からも、放射性廃棄物の問題を指摘し、脱原発を唱えてきた。8日に「安全が確認された原発を再稼働していくのはある程度必要だ」との発言をしたことから、記者から「これまでの考えを変えたのか」と問われた。
 河野氏は「いずれ原子力はゼロになるんだろうと思う」とした上で、「2050年までにカーボンニュートラル(温室効果ガス排出の実質ゼロ)を実現するには石炭、石油から止めていかないといけない。きちんと省エネをする。再生可能エネルギーを最大限、最優先で導入していく。それでも足らないところは、安全が確認されてた原発を当面は再稼働していく。それが現実的なんだろうと思っています」と述べた。
 総裁選に向け、河野氏が発表した「5つの主張と政策」では脱原発には言及せず「産業界も安心できる現実的なエネルギー政策をすすめます」と掲げた。原発の新増設については「現時点で現実的ではない」とした。

◆自民党を変えるとは?

 河野氏は会見場で配布した政策パンフレットに「自民党を変え、政治を変える」と記した。記者から「自民党の何が問題でどう変えたいのか」と問われると「自民党はいろんなことを活発に議論をし、まとまる時はしっかりまとまる。そういう自民党に支えてもらいたい」と語った。
 政策には「立党の精神に立ち、新しい時代にふさわしい憲法改正を進める」と明記。具体的な内容や改憲議論の進め方については「憲法改正は非常に大きな問題。どのタイミングでというのはさまざまな政治日程、その時の重要課題というのを考え合わせながらやっていかねばならない。自民党、国会の中の議論を見極め、重要課題と合わせて対応したい」と述べた。
 また河野氏は「保守主義とは度量の広い、中庸なあたたかいものだと思っている。この日本の一番の礎になっているのは、長い伝統と歴史と文化に裏付けられた皇室と日本語」と述べた。

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