これ1本で目元OK ロケット鉛筆型メークブラシ 都立五商の生徒考案 製造・販売資金、ネットで募集

2021年9月11日 07時09分

ロケット鉛筆型メークブラシを開発した都立第五商業高の生徒たち=いずれも国立市の都立第五商業高で

 マスク着用で印象が強くなる目元のメーキャップに使うメークブラシを、都立第五商業高校(国立市)の生徒たちが考案した。一九七〇〜八〇年代に流行した「ロケット鉛筆」をヒントに、四種類のパーツを一本のペンのように合体させて携帯しやすくした。十一月ごろの発売を目指し、製造・販売資金をクラウドファンディングで募っている。販売利益は市に寄付する。(佐々木香理)
 ブラシを考案したのは、いずれもビジネス科三年生の井手真綾(まあや)さん、石川美咲(みさき)さん、金井美那(みな)さん、藤崎由芽(ゆめ)さん、湊琉依(るい)さん。五人の名前のイニシャルからブランド名は「MIRY(美麗(みれい))」に決めた。
 まぶたに色を乗せるアイシャドー用のブラシとチップ、眉毛を描き足すアイブロウブラシ、目の際に使うアイライナーブラシとキャップを縦につなげると、長さ約十六センチ、太さ約一センチのペン状になる。使うパーツを先端に付け、使わないパーツは後部から差し込む。
 五人のチームは、商品開発などを学ぶ授業の一環で、昨秋から構想を練ってきた。週末に化粧をする際「化粧品に付属するブラシは小さいのに、用途ごとに分かれてかさばる」(金井さん)と悩んだことがきっかけで、持ち運びやすさと使いやすさを兼ね備えたブラシを思いついた。

4種類のパーツを合体させるとペンのようになる。携帯に便利

 使い終わった芯を後ろから刺し、新しい芯を押し出す「ロケット鉛筆」の構造を取り入れた商品の製造は、化粧用ブラシなどの製造に携わる「富士ケミカル」(本社・大阪市)に委託。チーム代表の井手さんは「商品のコンセプトを分かりやすく伝えるのに苦労したが、担当者は親身に応じてくれた」と振り返る。「ビジネスはお金のやりとりだけでなく、生身の人間のやりとりも大事だ」と実感したという。
 利益を市に寄付することにしたのは、この担当者の言葉に動かされたからだ。「恩を受けた人に返すよりも、社会に返せば世の中を良くする」。ブラシは、市のふるさと納税の返礼品にも採用された。五人は「高校生が頑張ることで街の活気につながればうれしい」と期待する。
 千本を製造し、一本千二百円、三本セット二千四百円で、ネット販売する。七月には認定NPO法人金融知力普及協会主催の高校生起業コンテストの一次審査を通過し、一部の資金を調達。残る三十五万円を目標にクラウドファンディングで募集している。サイトは「〜アイメイクはこれ一本で完結!〜多機能メイクブラシMIRY」で検索。

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