横浜市長 コロナ対策、進め方示さず 市議会初答弁 自公はけん制

2021年9月11日 07時21分

山中市長の所信表明演説が行われた横浜市議会=横浜市中区で

 十日に開会した横浜市議会本会議で、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致の撤回宣言を行った山中竹春市長。初めての所信表明演説や代表質問への答弁で新型コロナウイルス対策としてワクチン接種の拡充などを掲げたが、具体的な進め方に言及はなく、八月の市長選で他候補を支援した議員らから批判の声も上がった。(丸山耀平)
 山中市長は所信表明演説で新型コロナに関し、「データサイエンス、医学の知見、医療関係者とのネットワークを生かし、一日も早い収束に向けて全力を尽くす」と意気込みを表明。代表質問への答弁では、ワクチン接種は医療機関で行う個別接種への誘導や、ワクチンに関するデータのSNSによる発信などの方針を示したが、具体的なスケジュールは示さず、「早期に進める」と述べた。
 八月の市長選で公約で掲げた「ワクチンの二十四時間接種体制の実現性」についても質問されたが、「ライフスタイルに応じた接種の実施体制について鋭意調整をしている」と答えるにとどまった。
 一方、林文子前市長が強い意欲を示してきたバレエやオペラの公演を主体とする新たな劇場整備については「中止する」と表明。本年度予算のうち、中止によって不要となる予算を新型コロナ対策などの財源に活用する考えを示した。
 市議会は市長選で他候補を支援した自民、公明会派が多数を占め、山中市長との二元代表制の行方も注目される。
 自民の磯部圭太議員は代表質問に先立ち、市長にあいさつ。是々非々の姿勢で臨むとした上で、「(山中)市長ではない他の七候補には百万票が投じられた。外部から好き勝手言うのは簡単だが、これから実行する側の苦労は感じるだろう」とけん制。公明の望月康弘議員は「市政に停滞は許されない。真摯(しんし)に市政全般に取り組んでほしい」と指摘した。新型コロナに関する山中市長の答弁に対し、「やるのかやらないのか示せ」「はっきりしろよ、公約だろ」などとヤジが飛ぶ場面もあった。

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