危険な通学路3495カ所 県教育庁、八街の事故受け点検 千葉市除く53市町村 最多は市原の281カ所

2021年9月11日 07時26分

緊急一斉点検で危険と判断された箇所がある通学路の県道=八千代市大和田で

 県教育庁は10日、夏に実施した県内小学校通学路の緊急一斉点検の結果を公表し、危険箇所が3495カ所に上ったと明らかにした。一斉点検は、八街市で6月28日に下校中の小学生5人が飲酒運転の大型トラックにはねられ死傷した事故を受けて実施した。(中谷秀樹)
 事故後、県は、政令市の千葉市を除く五十三市町村の六百四十七校の通学路について緊急一斉点検の実施を依頼。その後、国も全国の小学校を対象に「見通しの良い道路」や「抜け道」などの点検を要請した。千葉市は独自で調査を進めている。
 県内の一斉点検は京都府亀岡市で無免許運転の車が児童の列に突っ込み三人が死亡した事故を受けた二〇一二年以来。当時の二千四百五十カ所に対し、今回は約千カ所増えた。対策が足りず重複も多いという。今年六月に事故が起きた八街市の現場は、歩道やガードレールがなかったが、前回の点検や、一六年の近くの国道で発生した類似事故を受けて県や市が実施した点検では危険と判断されていなかった。今回、危険箇所に含まれた。
 自治体別で危険箇所が最多だったのは市原市の二百八十一(四十校)。市川市が百八十四(三十九校)、松戸市が百七十五(四十五校)、八街市が百五十(九校)と続いた。
 学校数に対する危険箇所は八街市が一六・七カ所で最多。県学校安全保健課は「二度と悲惨な事故を繰り返さないよう細かいところまで見た結果と思っている」とした。
 危険理由で主に挙がったのは「交通量が多い」「歩道が狭い」「速度超過の車が多い」「見通しが悪い」など。今後、結果を受けた対策案を作成し、児童の安全確保を進める。県内では今年一〜六月、八街市の事故を含め登下校中の事故で児童六十三人が負傷、二人が死亡している。

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