勇気の「銀」 梶原選手に感謝状 五輪自転車 練習拠点の伊豆・伊豆の国市 「パリ大会では伊豆に金」

2021年9月11日 07時54分

「パリでは伊豆に金を持ち帰る」と気持ちを新たにした梶原悠未選手((左)から2人目)と母の有里さん(同3人目)=伊豆の国市役所で

 伊豆の国、伊豆両市は十日、東京五輪自転車トラックの女子オムニアムで銀メダルを獲得した梶原悠未選手(24)=筑波大院=に、感謝状を贈った。梶原選手は大会を見据え母の有里さん(49)と伊豆の国市に移住。両市でトレーニングに励んだ。梶原選手は「会場の拍手や市民の応援のおかげ」と感謝しつつ、「パリ大会では伊豆に金メダルを持ち帰りたい」と気持ちも新たにした。 
 激しいトレーニングを重ねた。筋肉痛には慣れたが、内臓は悲鳴をあげた。それでも食べなくては強くなれない。有里さんが食事メニューを工夫し支えた。メダルへの険しい道の支えとなったのは母だけではない。市内で練習すると毎日、農家や近所の子どもが「頑張れ」と声をかけてくれた。市内の美しい川でリラックスするなど、伊豆の環境も支えにしていた。
 臨んだ本番。ライバルの殺気に「恐怖心を感じた。でも前は譲れない」と奮い立ち転倒しながらも、メダルを獲得した。市民に深い感動と勇気を与えたとして、両市は感謝状贈呈を決めた。
 贈呈式で伊豆市の菊地豊市長は「日本の自転車競技場の中で、日本人女子選手が五輪のメダルを獲得したのは伊豆ベロドロームだけ。本当にありがたい」と感謝した。
 伊豆の国市の山下正行市長も「このレガシー(五輪遺産)を生かすため、各市町としっかり連携していきたい」と話した。梶原選手は「市内の練習コースが『梶原悠未ロード』になるのが夢です」と話すと、山下市長は「それはいい提案」と乗り気だった。
 贈呈式後の取材に梶原選手は「拠点を移したことは間違いなく、メダルにつながった。パリでの金獲得には、もっと過酷な道が待っている。怖さも感じたが、自転車競技や今後の女子選手の活躍のため、頑張りたい」と力を込めた。(渡辺陽太郎)

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