「若年でも肥満と喫煙が重症化リスク」 死者の3割近くが50代以下 都と専門家が注意呼びかけ

2021年9月12日 06時00分
 東京都内の新型コロナウイルス新規感染者数が減少傾向にある中、死者の発表は連日10人を超える状態が続いている。11日は17人の死亡が発表された。中でも50代以下の比較的若い世代の死者が増えており、全体の3割近くを占める。基礎疾患がない人も多く、都や専門家は注意を呼びかけている。(原昌志)
 都が毎日発表している感染状況の速報を集計すると、7日間平均の感染者数が減少し始めた8月23日から、死者数は逆に増加傾向にある。同日から9月11日までの発表死者は計266人。死者は新規感染者の増加から遅れて増える傾向があり、1日平均13.3人の高水準が続いている。
 年代別でみると、目立つのは50代以下の比較的若い世代で、74人と全体の28%に上る。第3波の感染者数がピークだった1月の1カ月間では、50代以下の死者は259人中11人で4%にとどまっていた。50代以下の死者の割合が上昇している背景には、感染力が強いデルタ株によって感染が若年層に広がっている一方、高齢者はワクチン接種が進んで感染者の割合が低下したことなどが指摘される。
 基礎疾患の有無をみると、50代以下の死者は、基礎疾患が「なし」だった人の割合も高かった。全体の「なし」の死者は12%だったのに対し、50代以下の中では24%に上った。都の担当者は「とにかく感染しないことが重要。基本的な感染防止対策を徹底してほしい」と訴える。
 一方、最近の死者には「肥満」の報告が相次ぎ、8月23~今月11日に計19人いた。うち14人が50代以下。都によると、他に重い基礎疾患があった場合は、肥満は報告から漏れることがあり、実際はさらに多い可能性があるという。都モニタリング会議でも専門家が「肥満や喫煙などは若年でも重症化リスクが高い」として注意喚起している。

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