挑んで敗れる美学 美術家・故秋山祐徳太子さん 銀座で展覧会 都知事選出馬時の資料など

2021年9月12日 06時35分
 キャラメルの「グリコ」の箱に描かれたランナーを模したパフォーマンスや、独創的なブリキ彫刻で知られる美術家の秋山祐徳太子(あきやまゆうとくたいし)さん(一九三五〜二〇二〇年)が一九七〇年代の都知事選に出馬したときの選挙ポスターや写真といった資料を紹介する展覧会が十三日から、中央区銀座のギャラリー58で開かれる。

1979年の都知事選に立候補し、選挙活動を繰り広げる秋山さんの写真=渡辺克巳さん撮影 いずれもギャラリー58提供

 秋山さんは一九七五年と七九年の都知事選に立候補した。「政治のポップアート化」をスローガンに選挙活動を展開。山高帽をかぶった似顔絵の選挙ポスターは芸術作品としていくつもの美術館に収蔵された。秋山さんと交流を続けてきた同ギャラリーによると、選挙では必死に訴えたそうで、挑んで敗れるところに美学を感じていたという。展示では、「保革の谷間に咲く白百合」などと書かれた選挙公報などの都知事選関連資料約五十点や、演説する姿など記録写真約百四十点を紹介するほか、選挙時の映像などを会場で繰り返し流すという。

「1979 東京都知事立候補ポスター Fever!Akiyama」

 展覧会は十月九日まで。今月十九、二十六、十月三日は休廊。入場無料。ギャラリー58の住所は、銀座四の四の一三 琉映ビル四階で、東京メトロの銀座駅から徒歩一分。開廊時間は正午〜午後七時(最終日は五時)。資料や写真を収めた記録冊子も販売する。
 問い合わせは同ギャラリー=電03(3561)9177=へ。(小田克也)

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