プラチナエイジスト賞受賞 柏在住・見上裕昭さん(66) 「二足のわらじ」で輝く 俳優業の傍ら県立松戸高などで指導

2021年9月12日 06時52分

授賞式で笑顔を見せる見上さん(プラチナエイジ振興協会提供)

 俳優業の傍ら、県立松戸高校などで演劇指導を続ける見上裕昭さん(66)=柏市=が、今年のプラチナエイジスト賞(文化・教育部門)に輝いた。故つかこうへい氏と俳優加山雄三さん(84)。師と仰ぐ二人の教えを胸に、還暦を過ぎてなおパワフルに「二足のわらじ人生」を走り続ける。(牧田幸夫)
 同賞は一般社団法人プラチナエイジ振興協会が生き方が輝いている六十歳以上の人を表彰するもの。七月の授賞式では「ベストプラチナエイジスト」の俳優宮崎美子さん(62)らとともに表彰された。
 見上さんは「元気なシニアという賞をいただき、今後は地域の皆さんへの恩返しをしていきたい」と話す。一例として、この夏から見上さん主演作の練習に、教え子や若手俳優の参加を許可し、出演のチャンスを与えている。
 練習に参加した同校卒業生で日大芸術学部で演劇の勉強を続ける岡方ささらさん(18)は「役でエアロビクスをする時も、見上先生は言葉だけの指導でなく、実際にやってみせてくれるところがすごい」と話す。

演劇の練習で教え子の大学生をバックにAKB48の曲を熱唱する見上さん=松戸市で

 また新型コロナウイルスの感染状況次第だが、同校演劇科の授業(毎週木、金曜の午前中)の無料公開や、柏市内で一般対象に行っていた「大人のための演劇ワークショップ」の再開も検討している。
 「教育のプロの見上さんがプロの役者、演出家になれば、一人で演劇の授業ができる」。故つか氏の言葉を励みに精進してきた。そして尊敬する加山さんの「夢は想(おも)えばかなうんだ」を座右の銘に。昨年脳出血で倒れたが、懸命なリハビリで元気に復活した八十四歳に「存在そのものが、われわれの生きる力であり、目標です」と語る。 
 見上さんは明治大学で演劇学を専攻。国語の高校教諭になったが、一九九七年に長期研修制度を利用してつかこうへい劇団に参加。九九年には加山さんをテーマにした「僕らの愛した若大将〜もう一度パッション」で作・演出家としてデビューした。教員として二〇〇九年に県立松戸高校に県内唯一の「演劇科」を立ち上げた。プロの俳優を目指す教え子も多い。

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