藤井聡太二冠が叡王戦で勝利 最年少三冠に、10代で達成は初 「全く意識していなかった」
2021年9月13日 19時29分
将棋の豊島将之叡王(31)=竜王=に藤井聡太王位(19)=棋聖=が挑戦していた第6期叡王戦5番勝負の最終第5局が13日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指され、111手までで先手番の藤井王位が勝ち、3勝2敗で三つ目のタイトルとなる叡王を獲得、三冠を達成した。将棋界で現在八つあるタイトルのうち三冠を同時に保持するのは史上10人目で、10代では初。達成時の年齢19歳1カ月は、羽生善治九段(50)が1993年に達成(竜王、王座、棋王)した当時の22歳3カ月を上回り、史上最年少記録を大幅に更新した。
対局は、振り駒で藤井王位が先手番に。長い中盤戦の後、藤井王位が踏み込み、最後は鮮やかな詰みで偉業に花を添えた。終局後、藤井王位は「フルセットになったのは初めてで、その中で結果を出せてよかった。三冠は全く意識していなかった」と話した。
藤井王位は昨年、棋聖、王位と相次いでタイトルを獲得し、今年は両棋戦で防衛を果たして二冠を堅持。さらに、第34期竜王戦でも挑戦権を獲得しており、10月8、9日に開幕する7番勝負で豊島竜王に勝てば、四冠目を手にする。
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