デルタに続きオミクロンも…変異株ってそもそも何? ワクチンは効くの?<新型コロナ>

2021年11月30日 16時04分
 世界各地で感染者が確認されている新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者が30日、日本でも初めて確認された。第4波で猛威を振るったイギリス(英国)由来の「アルファ株」、第5波で最大の流行を引き起こしたインド由来の「デルタ株」など、国内ではこれまでさまざまな変異株が国内でも確認されていた。新型コロナウイルスの変異株とは何なのか、ワクチンは変異株にも効果があるのか。気になるポイントをまとめた。 (11月30日現在、デジタル編集部)

◆変異株ってそもそも何? VOC、VOIって?

 ウイルスは、遺伝情報のコピーを繰り返し増殖するが、ミスをして、遺伝情報が違うウイルスが生まれることがある。これが変異だ。こうした変異を持つウイルスを変異株と呼ぶ。ただ、ウイルスが変化することは普通のことで、ほとんどの変化はウイルスの特性にほぼ影響を与えない。世界保健機関(WHO)によれば、新型コロナウイルスも世界中で数多くのバリエーションが確認されている。
 そのうち、ウイルスの感染性や病原性、ワクチンの有効性等に影響を与える可能性がある変異株について、WHOや国立感染症研究所は「懸念される変異株(VOC)」と「注目すべき変異株(VOI)」、「監視下の変異株(VUM)」に分類して監視。国内での検出状況などを加味するため、分類は国によって異なる。
 新型コロナウイルスの表面には、スパイクタンパク質と呼ばれる、とげがあり、ヒトの細胞の侵入に使われる。VOCは、とげの一部が変化するなど、感染性や重篤度が増したり、ワクチンの効果を弱めたりするなどウイルスの性質が変化が明らかになった変異株だ。
 感染研は11月28日、オミクロン株の位置付けをVOCに変更した。このほか、ベータ株(南アフリカ由来)、ガンマ株(ブラジル由来)、デルタ株(インド由来)がVOCに位置付けられている。
 VOIは感染性や重篤度・ワクチン効果などに影響を与える可能性が示唆されているものを指す。感染研の分類では11月末時点でVOIに該当するものはない。
 VUMは感染性や重篤度・ワクチン効果などに影響を与える可能性がある変異が認められたものや、以前はVOIやVOCに位置付けられていたが、世界的に検出数が著しく減少したものなどを指す。
 感染研の分類では11月末時点で、アルファ株(英国由来)、旧カッパ株(インド由来)、ラムダ株(ペルー由来)、ミュー株(コロンビア由来)に加え、デルタ株の派生型のAY4.2(英国由来)をVUMとしている。
 以前は最初に確認された国名を取ってアルファ株を「英国株」、デルタ株を「インド株」などと表記していたが、発音しやすく、差別的にならないような呼び方をWHOが検討し、5月末からギリシャ語のアルファベットの文字を使うことになった。
 旧カッパ株は、インドで4月に増加が見られたが、現在は終息している。WHOはVUMに分類を変更し「カッパ株」の呼称は取りやめた。

◆ワクチンは変異株にも効くの?

 感染研は11月28日の発表で「オミクロン株の有する変異は、これまでに検出された株の中で最も多様性があり、感染・伝播性の増加、既存のワクチン効果の著しい低下、及び再感染リスクの増加が強く懸念される」としている。
 厚生労働省が開設したサイト「新型コロナワクチンQ&A」では、「変異株の新型コロナウイルスにも効果はありますか。」という項目で、「一般論として、ウイルスは絶えず変異を起こしていくもので、小さな変異でワクチンの効果がなくなるというわけではありません。それぞれの変異株に対するワクチンの有効性がどのくらいあるのかについても、確認が進められています」と回答。
 その上で、「世界各国で様々な変異株が出現していることを踏まえると、引き続き、ワクチンの有効性に関する情報を収集していく必要があります」としている。

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