オリーブの実 和食にも合う味

2021年9月14日 07時11分

色とりどりのオリジナル商品を持つ石田社長=相模原市の工場兼売店で

 美容と健康に有効で、根強い人気のオリーブは、オイルとしての方がおなじみ。とはいえ実の方にも熱烈なファンはいる。もし、輸入品の瓶詰が塩辛すぎて嫌いになっていたなら、この店の商品を試してみては。
 「オリーブマーケット」は国内初というオリーブの実の専門店。イタリアやスペインの伝統的なレシピだけでなく、独創的で日本人好みの味付けを施したオリジナル商品を数多くそろえ、全国各地の百貨店で開催されるイタリアフェアには欠かせない存在となっている。
 常時50種類は用意する中で、人気1位は「ミラノ風アンチョビグリーンオリーブ」(100グラム864円)。種を抜いてアンチョビーを詰め、バジルオイルに漬けたもの。ハーブの香りに気を配って、和食にも合う味に仕上げた。2位は「辛口ホットチリブラックオリーブ」(同)。自家製辛味ハーブオイルで漬けたもので、ビールのつまみや、ピザ、パスタに合う。3位は伝統的な塩漬けの「イントスグリーンオリーブ」(同)。イメージ通りのオリーブらしい色と形がイタリア料理に映える。

手前から時計回りに、人気1位、2位、3位の商品

 社長の石田健司さん(67)はかつて、有名イタリア総菜店に勤務。アルバイトの若い女性たちが好んでオリーブの実を食べていたことから「可能性を感じてのめり込みました」と語る。
 総菜店が2000年に閉店後も百貨店からの依頼でオリーブの実を調理。イタリアフェアへの出店が増えたため、07年、本格的に工場兼売店を開設した。
 周囲からは「オイルの方がもうかるのに」とよく言われた。油を搾るなら実の見た目は関係ないが、実を売るなら、傷などを見極め、選別しなければいけない。効率が悪く、コストもかかる。それでも「市場は誰かが維持しなければ」と石田さん。
 商品の実はスペインから仕入れているが、研究のために休耕地を利用して自家農園を造り、オリーブの木を70本栽培中。収穫時期による味の差など細かく調べている。「いずれ日本でもオリーブを育てる地域は増えます。後進の役に立てると思っています」 (村手久枝)
 相模原市南区西大沼5の2の43。10〜18時。土日祝休。松屋銀座地下1階にも常設店あり。今月は伊勢丹新宿店(20日まで)、そごう横浜店(30日まで)にも出店中。(電)042・703・6607

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