なぜか同性の人間狙って求愛ダンス 雄のダチョウ「クランキー」 静岡・日本平動物園

2021年9月14日 10時28分

男性飼育員に興味を示すダチョウのクランキー=静岡市の日本平動物園で

 静岡市の日本平動物園が、ダチョウの雄「クランキー」が見せる求愛ダンスの動画をツイッターに投稿したところ、2万2000回のアクセスを記録するなど話題となっている。理由は不明ながら、ダンスは同性である男性の飼育員や来園者がターゲットになることが多く、園ではさまざまに理由を推測している。(中川紘希)

◆ターゲットは飼育員や来園者

 クランキーの求愛ダンスは2014年ごろから確認されるようになり、月に数回程度披露するという。脚を曲げて姿勢を低くした上で、羽を広げながら首を前後左右に大きく振る。
 このダンスは通常、ダチョウが雌に示す求愛行動だが、飼育員の横山卓志さんによると、なぜか成人男性に向けて踊ることが多い。飼育員や来園者など、ターゲットが近くにいる間は数分にわたって続ける。

◆不思議な行動の理由は…

 男性を狙う理由について、横山さんは背丈が高くダチョウに近いことや、幼い頃に男性飼育員に育てられ特別な感情があるためなどと予測している。
 一方で、「求愛というより、気分や天候などの条件で気持ちが高ぶった表れかもしれない」と語る。また「一緒にいた雌のクララが15年に死んでしまった。さみしさを紛らわせているのかも」とも推測する。
 クランキーは12年に茨城県の観光牧場「ダチョウ王国」で生まれ、13年に来園した。現在は9歳で体長約2メートル、体重は50~60キロ。日頃は、ダチョウ舎の前を通る人を追い掛けるなど愛嬌のある行動が人気を集めている。
 横山さんは「ダチョウは食用や羽など利用価値が高く、注目されている動物。ダンスから生態を知ってもらえれば」と期待した。
 同園は新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言延長を受け、30日まで休園中。クランキーのダンスは園の公式ツイッターで見ることができる。

鳥の求愛行動 一般的に繁殖期の雄が雌を引き付けるために示す行動を指す。踊りのような動きや大きく羽を広げる視覚的なアピールのほか、食糧を運ぶ給餌、特徴的な声によるさえずりなどがある。「ダンス」はダチョウのほか、クジャクやツルにもみられる。ペンギンといった生涯を同じつがいで過ごす種では、羽を重ねて抱き締め合うしぐさなどが年間を通してみられることもある。

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