子どものコロナ感染、重症化の兆候に気づくポイントは? 小児科医に聞く

2021年9月15日 06時00分

峯真人医師

 新型コロナウイルスに感染する子どもの割合が増えている。子どもは軽症で済むことが多いが、重症化する恐れも否めない。家庭内で健康観察をする際、どのような点に留意すればいいのか。日本小児科医会理事の峯真人まひと医師は、呼吸状態に最も注意を払うべきだとし、「前日より体調が悪くなっていないか気にかけることが大切だ」と指摘する。(池田悌一)
 「中学生以下の子どもの大半は、感染しても無症状か軽症にとどまるが、まれに重い肺炎などになることもあるので注意が必要だ」。峯医師はそう訴える。
 新規感染者に占める20歳未満の割合は全国的に上昇しており、厚生労働省によると7日時点で全体の約1割。東京都では6日までの1週間、10歳未満(8.8%)と10代(10.3%)で19.1%を占めた。
 峯医師は「ワクチンの普及で高齢者の感染が抑えられる一方、子どもの親世代の感染割合は高水準。デルタ株は感染力が強く、親から子にうつるケースが多い」と指摘する。
 その上で、「大人が家にウイルスを持ち込まないことが大切。うがいや手洗い、マスク着用を徹底し、できるだけ早くワクチンを打ってほしい」とアドバイスする。
 峯医師が中学生以下を看病する際のポイントに挙げるのが、呼吸や顔色、食欲、機嫌などの良しあしだ。
 肩で呼吸をしたり、ゼーゼーしていたり、胸がペコペコしたりしていないか。顔が白くなったり、唇が紫になるなどしていれば、血中酸素飽和度が低くなっている可能性がある。
 食欲がなく半日で1度も尿が出ていなければ、脱水症状の恐れも。幼児や乳児なら、ぐずるなど機嫌が悪くなっていないか観察することも大事だという。
 また、せきやたんの回数や量が増えていないか、嘔吐おうとや1日3回以上の下痢が続いていないか、せきで夜眠れないようなことはないか。
 これらの観察を続け悪化しているように思った場合、峯医師は「入院が必要なケースもある。かかりつけ医に連絡を」と求めている。

関連キーワード

PR情報