としまえんの94年間を振り返る 閉園から1年、練馬で企画展

2021年9月15日 07時15分

回転木馬「カルーセルエルドラド」の装飾=練馬区で

 昨年八月末に惜しまれながら閉園した練馬区の遊園地「としまえん」の歴史を紹介する企画展「思い出のとしまえん」が、区立石神井公園ふるさと文化館で開かれている。園のシンボルだった世界最古級とされる回転木馬「カルーセルエルドラド」の壁面装飾など、数多くの資料でとしまえんの九十四年間の歴史を振り返る。十一月七日まで。(砂上麻子)
 企画展は、としまえんを運営していた西武園ゆうえんち(旧豊島園)の協力を得て開催。昭和初期から戦後、現代まで各時代の園内案内図のほか、ウオーターシュートなど懐かしい遊具の写真やお化け屋敷の看板など二百点が並ぶ。
 エルドラドはドイツで一九〇七年に製作され、米国を経て七一年に登場した。二〇一〇年には日本の機械遺産に認定された。壁面装飾は幅六メートルで、回転木馬の屋根の部分に設置されていた。鮮やかな電飾が輝き、会場を温かな光で包みこんでいる。
 開園は一九二六(大正十五)年九月十五日。世界初の「流れるプール」など数多くのアトラクションが人気を集め、遊園地の楽しさを伝えてきたが、昨年八月三十一日に幕を閉じた。直後から、企画展の開催を求める声が区に寄せられていた。
 中学二年生の長男と訪れていた埼玉県新座市の主婦加藤輝美さん(44)は、木馬の装飾を見て「としまえんで働いていたが、こんなに近くで見たことはなかった。大きい乗り物だったと、あらためて感じた」と感慨深そうに話した。
 一方、施設は一九八〇年代後半から「プール冷えてます」「誇大広告。」など、斬新なキャッチコピーで注目を集めた。話題となった広告ポスター五十点も一堂に会しており、当時の雰囲気を知ることができる。
 文化館の小宮佐知子学芸員は「としまえんに行くことはもうできませんが、どんな遊園地だったのか知ってほしい」と話す。
 一階のミュージアムショップでは、バッグなど施設で売っていたグッズを販売。開園記念日の十五日には記念品プレゼントもある。閲覧無料。午前九時〜午後六時。月曜休館(二十日は開館、二十一日休館)。問い合わせは文化館=電03(3996)4060=へ。

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